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山賊
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さんぞく
ふりがな文庫
“
山賊
(
さんぞく
)” の例文
金
(
きん
)
の
小鳥
(
ことり
)
のやうないたいけな
姫君
(
ひめぎみ
)
は、
百日鬘
(
ひやくにちかつら
)
の
山賊
(
さんぞく
)
がふりかざした
刃
(
やいば
)
の
下
(
した
)
に
手
(
て
)
をあはせて、
絶
(
た
)
えいる
声
(
こえ
)
にこの
世
(
よ
)
の
暇乞
(
いとまごひ
)
をするのであつた。
桜さく島:見知らぬ世界
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
「このうちは
山賊
(
さんぞく
)
のかくれがだよ。だから、やつらがかえって来て、おまえをみつけたら、きっとおまえ、ころされるよ。」
六羽の白鳥
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
業
(
げふ
)
として暫く此山中に住居しが次第々々に
同氣
(
どうき
)
相求
(
あひも
)
とむる手下の
出來
(
いでき
)
しかば今は三十一人の
山賊
(
さんぞく
)
の
張本
(
ちやうほん
)
となり
浮雲
(
ふうん
)
の
富
(
とみ
)
に其日を送りける然るに
一年
(
ひととせ
)
上方に住し
折柄
(
をりから
)
兄弟の
約
(
やく
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
美しい娘をさらつてゐる大猿を一人の
侍
(
さむらひ
)
が来て退治したり、松前屋
五郎兵衛
(
ごろべゑ
)
が
折檻
(
せつかん
)
されて血を吐いたり、若い女房がひとりの伴を連れて峠を上つて行くと、そこに
山賊
(
さんぞく
)
が出て来たりした。
念珠集
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
「あああれですか。あれはねえ、なんでも六天山のなかに
山賊
(
さんぞく
)
が住んでいたんだそうですよ。それが警官に包囲されたので、山塞にしかけてあった爆弾に火を放ったんだっていいますよ」
少年探偵長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
名はおそろしい
海賊
(
かいぞく
)
と
山賊
(
さんぞく
)
だが、
久濶
(
きゅうかつ
)
の人情には、かわりのないものとみえる。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
感心に女には手を掛けないようだと話がきまると人は別にまた
山賊
(
さんぞく
)
の頭領という類の
兇漢
(
きょうかん
)
を描き出して、とにかくにこの
頻々
(
ひんぴん
)
たる人間
失踪
(
しっそう
)
の不思議を、説明せずにはおられないようであった。
山の人生
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
小さな
山賊
(
さんぞく
)
の娘
雪の女王:――七つのお話からできている物語――
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
きらりと
光
(
ひか
)
る
金属
(
きんぞく
)
のもとに、
黒髪
(
くろかみ
)
うつくしい
襟足
(
えりあし
)
ががっくりとまへにうちのめつた。
血汐
(
ちしほ
)
のしたヽる
生首
(
なまくび
)
をひっさげた
山賊
(
さんぞく
)
は、
黒
(
くろ
)
い
口
(
くち
)
をゆがめてから/\からと
打笑
(
うちわら
)
つた。
桜さく島:見知らぬ世界
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
せよと
傍
(
かたは
)
らへ
摺寄
(
すりよ
)
ればお粂は
疾
(
とく
)
より心得居し事ゆゑ一向
驚
(
おどろ
)
かずアイサ私しは
盜賊
(
たうぞく
)
山賊
(
さんぞく
)
の類でなく又
狐狸
(
こり
)
にても候はず
大願
(
だいぐわん
)
有て當山へ
籠
(
こも
)
りし者なり本社
拜殿
(
はいでん
)
は女人
禁制
(
きんせい
)
故此
茶屋
(
ちやや
)
にて
通夜
(
つや
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「
富士
(
ふじ
)
の
人穴
(
ひとあな
)
にいた
山賊
(
さんぞく
)
だ」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
見返れば
笹簑
(
さゝみの
)
着
(
き
)
たる者の居るにぞ是はと
吃驚
(
びつくり
)
し然るにても斯る山中に人の居るこそ
訝
(
いぶか
)
しけれ但し
妖怪
(
えうくわい
)
の
所爲
(
しよゐ
)
なるかと
疑
(
うたが
)
ひつゝ聲を掛け夫なる者は何者ぞ
旅人
(
りよじん
)
か又は
山賊
(
さんぞく
)
の
類
(
たぐゐ
)
なるか
狐狸
(
こり
)
なるか
應
(
こた
)
へを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
さうするうちに
山賊
(
さんぞく
)
は
どんたく:絵入り小唄集
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
髯武者面
(
ひげむしやづら
)
の
山賊
(
さんぞく
)
が
どんたく:絵入り小唄集
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
“山賊”の意味
《名詞》
山賊(さんぞく)
山中で他の通行人から金品や食糧などを略奪する盗賊のこと。
(出典:Wiktionary)
山
常用漢字
小1
部首:⼭
3画
賊
常用漢字
中学
部首:⾙
13画
“山賊”で始まる語句
山賊邸
山賊面
山賊々々