“さんぞく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
山賊90.0%
三足10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
げふとして暫く此山中に住居しが次第々々に同氣どうき相求あひもとむる手下の出來いできしかば今は三十一人の山賊さんぞく張本ちやうほんとなり浮雲ふうんとみに其日を送りける然るに一年ひととせ上方に住し折柄をりから兄弟のやく
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
美しい娘をさらつてゐる大猿を一人のさむらひが来て退治したり、松前屋五郎兵衛ごろべゑ折檻せつかんされて血を吐いたり、若い女房がひとりの伴を連れて峠を上つて行くと、そこに山賊さんぞくが出て来たりした。
念珠集 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
奈何どうして此みつが一緒になつて三足さんぞく揃つた完全な鍋、重くて黒くて冷たくて堅い雨ふる秋の夜といふ大きい鍋を頭から被る辛さ切なさを忍ぶことが出来やう。
葬列 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)