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孤立
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こりつ
ふりがな文庫
“
孤立
(
こりつ
)” の例文
「此處で休みませう。」一群の兵士のやうな岩の中の一つ
孤立
(
こりつ
)
してゐる岩の側まで來た時に、セント・ジョンが云つた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
おそらく村や町の生活から
孤立
(
こりつ
)
することになるだろう。どうかすると、非国民のレッテルをはられることになるかもしれない。少なくとも公然と何かの役割を
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
おとなし組の三人は小ツルの言い分にさんせいできないことを、
気弱
(
きよわ
)
な無言であらわすばかりで、松江を
孤立
(
こりつ
)
させようとした小ツルのたくらみはくずれてしまった。
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
生來
(
せいらい
)
子
(
こ
)
を
持
(
も
)
つたことのない
彼
(
かれ
)
はお
品
(
しな
)
一人
(
ひとり
)
が
手頼
(
てたのみ
)
であつた。お
品
(
しな
)
に
死
(
し
)
なれて
彼
(
かれ
)
は
全
(
まつた
)
く
孤立
(
こりつ
)
した。さうして
老後
(
らうご
)
は
到底
(
たうてい
)
勘次
(
かんじ
)
の
手
(
て
)
に
託
(
たく
)
さねばならぬことに
成
(
な
)
つて
畢
(
しま
)
つたのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
だが、その張飛の手勢も、現地まで行かないうちに、またも敵に包囲されたと聞えてきたし、関羽のほうとは、それきり連絡も絶えて、玄徳の本軍は、ようやく
孤立
(
こりつ
)
の相を呈してきた。
三国志:06 孔明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
此
(
この
)
屏風形
(
べうぶがた
)
の
岩
(
いわ
)
は、
遠方
(
えんぽう
)
から
見
(
み
)
ると、
只
(
たゞ
)
一枚
(
いちまい
)
丈
(
だ
)
け
孤立
(
こりつ
)
して
居
(
を
)
るやうだが、
今
(
いま
)
、
其
(
その
)
上
(
うへ
)
へ
登
(
のぼ
)
つて
見
(
み
)
ると、
三方
(
さんぽう
)
四方
(
しほう
)
に
同
(
おな
)
じ
形
(
かたち
)
の
岩
(
いわ
)
がいくつも
重
(
かさな
)
り
合
(
あ
)
つて、
丁度
(
ちやうど
)
羅馬
(
ローマ
)
古代
(
こだい
)
の
大殿堂
(
テンプル
)
の
屋根
(
やね
)
のやうな
形
(
かたち
)
をなし
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
何
(
なに
)
によらず体育の
遊戯
(
いうぎ
)
にかけては、
長吉
(
ちやうきち
)
はどうしても
他
(
た
)
の生徒一同に伴つて
行
(
ゆ
)
く事が
出来
(
でき
)
ないので、自然と
軽侮
(
けいぶ
)
の声の中に
孤立
(
こりつ
)
する。
其
(
そ
)
の結果は、
遂
(
つひ
)
に一同から
意地悪
(
いぢわる
)
くいぢめられる事になり
易
(
やす
)
い。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
自然は真空を
忌
(
い
)
み愛は
孤立
(
こりつ
)
を
嫌
(
きら
)
う。
野分
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
はやくも見こんでいるとおり、後年
太閤
(
たいこう
)
が
阿弥陀峰頭
(
あみだほうとう
)
の土と
化
(
か
)
してのち、
孤立
(
こりつ
)
の
大坂城
(
おおさかじょう
)
をひとりで
背負
(
せお
)
って、
関東
(
かんとう
)
の
老獪将軍
(
ろうかいしょうぐん
)
大御所
(
おおごしょ
)
の
肝
(
きも
)
をしばしば
冷
(
ひ
)
やした、
稀世
(
きせい
)
の
大軍師
(
だいぐんし
)
真田幸村
(
さなだゆきむら
)
とは
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
孤
常用漢字
中学
部首:⼦
9画
立
常用漢字
小1
部首:⽴
5画
“孤立”で始まる語句
孤立無援
孤立無縁