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夜明
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よあか
ふりがな文庫
“
夜明
(
よあか
)” の例文
お
高祖頭巾
(
こそずきん
)
を
被
(
かむ
)
り、庭下駄を履いたなりで家を抜け出し、上野の
三橋
(
さんはし
)
の側まで来ると、
夜明
(
よあか
)
しの茶飯屋が出ていたから、お梅はそれへ来て
闇夜の梅
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
はて、
其前
(
そのぜん
)
には、もそっと
些細
(
ささい
)
な
事
(
こと
)
で、
幾
(
いく
)
たびも
夜明
(
よあか
)
しをしたものぢゃが、
曾
(
つひ
)
ぞ
病氣
(
びゃうき
)
なぞになったことは
無
(
な
)
いわい。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
今川橋
(
いまがはばし
)
の
際
(
きは
)
に
夜明
(
よあか
)
しの
蕎麥掻
(
そばが
)
きを
賣
(
う
)
り
初
(
そめ
)
し
頃
(
ころ
)
の
勢
(
いきほ
)
ひは千
鈞
(
きん
)
の
重
(
おも
)
きを
提
(
ひつさ
)
げて
大海
(
たいかい
)
をも
跳
(
おど
)
り
越
(
こ
)
えつべく、
知
(
し
)
る
限
(
かぎ
)
りの
人
(
ひと
)
舌
(
した
)
を
卷
(
ま
)
いて
驚
(
おどろ
)
くもあれば、
猪武者
(
いのしゝむしや
)
の
向
(
むか
)
ふ
見
(
み
)
ず
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
本堂の廊下には
此処
(
ここ
)
で
夜明
(
よあか
)
ししたらしい
迂散
(
うさん
)
な男が今だに幾人も腰をかけていて、その中には
垢
(
あか
)
じみた
単衣
(
ひとえ
)
の
三尺帯
(
さんじゃくおび
)
を解いて平気で
褌
(
ふんどし
)
をしめ直している
奴
(
やつ
)
もあった。
すみだ川
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
「ぬばたまの
夜明
(
よあか
)
しも船は
榜
(
こ
)
ぎ行かな御津の浜松待ち恋ひぬらむ」(巻十五・三七二一)、「大伴の御津の
泊
(
とまり
)
に船
泊
(
は
)
てて立田の山を何時か越え
往
(
い
)
かむ」(同・三七二二)とあるのは
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
▼ もっと見る
私
(
わっち
)
が上野の三橋側の
夜明
(
よあか
)
しの茶飯屋のところで、立派な
身形
(
みなり
)
の
新造
(
しんぞ
)
が谷中長安寺への道を聞いてるんで、てっきり駈落ものと
睨
(
にら
)
んで横合から飛び出し、私もね
闇夜の梅
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
本堂の
廊下
(
らうか
)
には
此処
(
こゝ
)
で
夜明
(
よあか
)
ししたらしい
迂散
(
うさん
)
な男が今だに
幾人
(
いくにん
)
も
腰
(
こし
)
をかけて
居
(
ゐ
)
て、
其
(
そ
)
の中には
垢
(
あか
)
じみた
単衣
(
ひとへ
)
の
三尺帯
(
さんじやくおび
)
を解いて平気で
褌
(
ふんどし
)
をしめ直してゐる
奴
(
やつ
)
もあつた。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
もとより
奧樣
(
おくさま
)
が
派手
(
はで
)
作
(
つく
)
りに
田舍
(
いなか
)
ものゝ
姉者人
(
あねじやひと
)
がいさゝか
似
(
に
)
たるよしは
無
(
な
)
けれど、
中學校
(
ちうがくかう
)
の
試驗
(
しけん
)
前
(
まへ
)
に
夜明
(
よあか
)
しをつゞけし
頃
(
ころ
)
、
此
(
この
)
やうな
事
(
こと
)
を
言
(
い
)
ふて、
此
(
この
)
やうな
處作
(
しよさ
)
をして、
其上
(
そのうへ
)
には
蕎麥掻
(
そばが
)
きの
御馳走
(
ごちそう
)
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
夜明
(
よあか
)
しに這入って酒え飲んで、転がっちゃった、処がその客は私ア縁が切れては居るが、かたづいている
妹
(
いもと
)
の
亭主
(
ていし
)
だ、それとは知らねえでおまはんから何うも………
後
(
あと
)
は妹一人で仕様が
無
(
ね
)
え
松と藤芸妓の替紋
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
夜
常用漢字
小2
部首:⼣
8画
明
常用漢字
小2
部首:⽇
8画
“夜明”で始まる語句
夜明前
夜明方
夜明烏
夜明珠