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出店
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でみせ
ふりがな文庫
“
出店
(
でみせ
)” の例文
下谷
(
したや
)
團子坂
(
だんござか
)
の
出店
(
でみせ
)
なり。
夏
(
なつ
)
は
屋根
(
やね
)
の
上
(
うへ
)
に
柱
(
はしら
)
を
建
(
た
)
て、
席
(
むしろ
)
を
敷
(
し
)
きて
客
(
きやく
)
を
招
(
せう
)
ず。
時々
(
とき/″\
)
夕立
(
ゆふだち
)
に
蕎麥
(
そば
)
を
攫
(
さら
)
はる、とおまけを
謂
(
い
)
はねば
不思議
(
ふしぎ
)
にならず。
神楽坂七不思議
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
茲
(
こゝ
)
に享保年間
下總國
(
しもふさのくに
)
古河
(
こが
)
の城下に
穀物屋吉右衞門
(
こくものやきちゑもん
)
と
云者
(
いふもの
)
あり所に
双
(
なら
)
びなき
豪家
(
がうか
)
にて
江戸表
(
えどおもて
)
にも
出店
(
でみせ
)
十三
軒
(
げん
)
ありて何れも
地面
(
ぢめん
)
土藏共
(
どざうども
)
十三ヶ所を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
私は関口屋の
出店
(
でみせ
)
でございますと云って、別に家業をやって見たいから、お前はお國さんと二人で一緒に成ってお稼ぎよ
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
梅屋の子供が長州、
桝田屋
(
ますだや
)
の子供が
薩摩
(
さつま
)
、それから
出店
(
でみせ
)
(桝田屋分家)の子供が土佐とかで、みんな戦ごっこです。
夜明け前:03 第二部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
それをおこたると
古株
(
ふるかぶ
)
はすぐ弱って、ほかの地へ
出店
(
でみせ
)
を出してしまうからで、いつでも
葺
(
ふ
)
き
萱
(
かや
)
を得られるようにするには、やはりユイの協力は欠くべからざるものであった。
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
▼ もっと見る
この外に文庫の
出店
(
でみせ
)
というような雑誌があった。柳浪が主宰した『小文学』と『江戸紫』と、水蔭が編輯した『
小桜縅
(
こざくらおどし
)
』であって、いずれも明治二十五、六年頃の発行であった。
硯友社の勃興と道程:――尾崎紅葉――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
京都
(
きやうと
)
の
襟新
(
えりしん
)
と
云
(
い
)
ふ
家
(
うち
)
の
出店
(
でみせ
)
の
前
(
まへ
)
で、
窓硝子
(
まどがらす
)
へ
帽子
(
ばうし
)
の
鍔
(
つば
)
を
突
(
つ
)
き
付
(
つ
)
ける
樣
(
やう
)
に
近
(
ちか
)
く
寄
(
よ
)
せて、
精巧
(
せいかう
)
に
刺繍
(
ぬひ
)
をした
女
(
をんな
)
の
半襟
(
はんえり
)
を、いつ
迄
(
まで
)
も
眺
(
なが
)
めてゐた。その
中
(
うち
)
に
丁度
(
ちやうど
)
細君
(
さいくん
)
に
似合
(
にあひ
)
さうな
上品
(
じやうひん
)
なのがあつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
一度、二度と間を置くうち、去年七月の末から、梅水が……これも近頃各所で行われる……近くは鎌倉、熱海。また軽井沢などへ夏季の
出店
(
でみせ
)
をする。
灯明之巻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
その声は
桝田屋
(
ますだや
)
および
出店
(
でみせ
)
をはじめ、
蓬莱屋
(
ほうらいや
)
、梅屋、その他の分家に当たる馬籠町内の旦那衆の中から出、二十五軒ある
旧
(
ふる
)
い御伝馬役の中からも出た。
夜明け前:03 第二部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
宿場の行き詰まりは、かえってこの回生の活気を生んだ。そこへ行くと、新規まき直しの困難はむしろ従来宿役人として上に立った人たち、その分家、その
出店
(
でみせ
)
なぞの家柄を誇るものの方に多い。
夜明け前:04 第二部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
“出店”の意味
《名詞》
(しゅってん)新たに店を出すこと。
(でみせ)支店。
(でみせ)露店。
(出典:Wiktionary)
出
常用漢字
小1
部首:⼐
5画
店
常用漢字
小2
部首:⼴
8画
“出”で始まる語句
出
出来
出入
出鱈目
出來
出会
出立
出逢
出掛
出雲