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六三
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ろくさ
ふりがな文庫
“
六三
(
ろくさ
)” の例文
「鬼神お松」「鈴木
主水
(
もんど
)
」「おその
六三
(
ろくさ
)
」「明がらす」など、その当り作として知らる。浄瑠璃にも有名の作少なからず。
明治演劇年表
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
馬廻
(
うままは
)
りに
美男
(
びなん
)
の
聞
(
きこ
)
えは
有
(
あ
)
れど、
月
(
つき
)
の
雲井
(
くもゐ
)
に
塵
(
ちり
)
の
身
(
み
)
の
六三
(
ろくさ
)
、
何
(
なん
)
として
此戀
(
このこひ
)
なり
立
(
たち
)
けん、
夢
(
ゆめ
)
ばかりなる
契
(
ちぎ
)
り
兄君
(
あにぎみ
)
の
眼
(
め
)
にかヽりて、
或
(
あ
)
る
日
(
ひ
)
遠乘
(
とほのり
)
の
歸路
(
かへりみち
)
、
野末
(
のずゑ
)
の
茶店
(
ちやてん
)
に
女
(
をんな
)
を
拂
(
はら
)
ひて
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
しかし大方は四十を越した
老人
(
としより
)
ばかりなので、あの般若の留さんは
音羽屋
(
おとわや
)
のやった
六三
(
ろくさ
)
や
佐七
(
さしち
)
のようなイキなイナセな昔の職人の最後の面影をば、私の眼に残してくれた忘れられない恩人である。
伝通院
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
そのおかげで、わたしは七歳にして、もうお
園
(
その
)
六三
(
ろくさ
)
の“誓いは二世と三世相”や、
小夜衣
(
さよぎぬ
)
千太郎の“秋の
蛙
(
かわず
)
の声枯れて”などを無心に暗記するようになった。
明治劇談 ランプの下にて
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
因果
(
いんぐわ
)
を
含
(
ふく
)
めし
情
(
なさけ
)
の
詞
(
ことば
)
さても
六三
(
ろくさ
)
露顯
(
ろけん
)
の
曉
(
あかつき
)
は、
頸
(
くび
)
さし
延
(
の
)
べて
合掌
(
がつしやう
)
の
覺悟
(
かくご
)
なりしを、
物
(
もの
)
やはらかに
若
(
し
)
かも
御主君
(
ごしゆくん
)
が、
手
(
て
)
を
下
(
さ
)
げるぞ
六三
(
ろくさ
)
邸
(
やしき
)
を
立退
(
たちの
)
いて
呉
(
く
)
れ、
我
(
わ
)
れも
飽
(
あく
)
まで
可愛
(
かあゆ
)
き
其方
(
そち
)
に
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
「
六三
(
ろくさ
)
さん。お前、どうしても江戸へ行く気かえ」と、お園は男の肩に手をかけて今更のように念を押した。
心中浪華の春雨
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
六三
(
ろくさ
)
暇
(
いとま
)
を
傳
(
つた
)
へ
聞
(
き
)
くより、
心
(
こヽろ
)
むすぼほれて
解
(
と
)
くること
無
(
な
)
く、
扨
(
さて
)
も
慈愛
(
じあい
)
ふかき
兄君
(
あにぎみ
)
が
罪
(
つみ
)
とも
言
(
い
)
はでさし
置給
(
おきたま
)
ふ
勿体
(
もつたい
)
なさ、
身
(
み
)
は
七万石
(
ひちまんごく
)
の
末
(
すゑ
)
に
生
(
うま
)
れて
親
(
おや
)
は
玉
(
たま
)
とも
愛給
(
めでたま
)
ひしに、
瓦
(
かはら
)
におとる
淫奔
(
いたづら
)
耻
(
はづ
)
かしく
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「
六三
(
ろくさ
)
。よく達者でいてくれた。おれは
親父
(
おやじ
)
の九郎右衛門だ」
心中浪華の春雨
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
六
常用漢字
小1
部首:⼋
4画
三
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
“六三”で始まる語句
六三掛
六三郎