些少させう)” の例文
所謂いはゆる幹事の才なる者は蓋し彼に於て始めて見るべし。之を聞く彼れの時事新報を書くや些少させうの誤字をも注意して更正することはなはだ綿密なりと。
明治文学史 (新字旧仮名) / 山路愛山(著)
さら開墾かいこんだい一の要件えうけんである道具だうぐいま完全くわんぜんして自分じぶんげられてある。かれういふ辛苦しんくをしてまでも些少させう木片もくへんもとめて人々ひとびとまへほこりかんじた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
取出しこれは些少させうながら御骨折料ほねをりれうなりと差出しければ庄藏は大いによろこ委細ゐさいかしこまり候とよく未明みめいより大坂中を欠廻かけまはつひに渡邊橋向ふの大和屋やまとや三郎兵衞の控家こそ然るべしとかり入のことを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
すこ海軍かいぐんことつうじたひとたれでもつてる、すでに海水中かいすいちう十四フヒート以下いかしづんだるあるものむかつては、世界最強力せかいさいきようりよくのガツトリング機砲きほうでも、カ子ーほうでも、些少させう打撃だげきをもくわふること出來できぬのである。
れは些少させうであつたがかれりたくなつたとき機會きくわいさへあれば何時いつでもりつゝあつたのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
とほ以前いぜんから紛糾こゞらけてたがひ感情かんじやうざした事件じけんがどんな些少させうなことであらうとも
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)