“はご”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
羽子83.3%
反古16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
正月は奴婢しもべどもゝすこしはゆるして遊をなさしむるゆゑ、羽子はごつかんとて、まづ其処を見たてゝ雪をふみかためて角力場すまうばのごとくになし、羽子は溲疏うつぎを一寸ほど筒切になし
ぶんぶんという鳴弓の声、戞々かつかつという羽子はごの音。これがいわゆる「春の声」であったが、十年以来の春のちまた寂々寥々せきせきりょうりょう。往来で迂濶うかつに紙鳶などを揚げていると、巡査が来てすぐに叱られる。
思い出草 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
なみ江丸えまるとは、れい反古はご新聞しんぶんしるされてつたで、はじめ、大佐たいさ一行いつかうこのしませて一大いちだい帆前船ほまへせん、あゝ、あのふねも、いまなにかの理由りいうで、この海岸かいがんにあらずなつたかと
その上文次郎と吾妻屋の娘お喜多が許婚いひなづけの中だつたのを、田島屋がいけなくなると、吾妻屋金右衞門方から反古はごにし、近頃は文次郎を寄せ付けないばかりか、往來で逢つても口もきかないので
しか先夜せんや反古はご新聞しんぶん記事きじから推及すいきふして、大佐たいさいまげん浮世うきよそとなるこの孤島はなれじまこと、またいまきこゆるてつひゞきなどからかんがはせるとおぼろながらもそれとおもあたふしいでもない。
わたくしが子ープルスかう出港しゆつかうのみぎり、はからずも注意ちうゐいた反古はご新聞しんぶん不思議ふしぎなる記事きじちゆう主人公しゆじんこうで、すで一年半いちねんはん以前いぜんある秘密ひみついだいて、部下ぶか卅七めい水兵等すいへいら一夜いちや奇怪きくわいなる帆走船ほまへせんじやうじて