トップ
>
羽子
>
はご
ふりがな文庫
“
羽子
(
はご
)” の例文
しばらくすると、下の方では、また
賑
(
にぎ
)
やかに、
羽子
(
はご
)
つきの
響
(
ひびき
)
がきこえてきました。別の新しい羽子が高く舞い上っているのです。
屋根の上
(新字新仮名)
/
原民喜
(著)
甲戌早春の詩の後に、
羽子
(
はご
)
、追羽子の二絶がある。亦此正月の作である。わたくしは其引の叙事を読んで奇とし、此に採録することとした。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
正月は
奴婢
(
しもべ
)
どもゝ
少
(
すこ
)
しは
許
(
ゆるし
)
て遊をなさしむるゆゑ、
羽子
(
はご
)
を
擢
(
つか
)
んとて、まづ其処を見たてゝ雪をふみかためて
角力場
(
すまうば
)
のごとくになし、羽子は
溲疏
(
うつぎ
)
を一寸
ン
ほど筒切になし
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
ぶんぶんという鳴弓の声、
戞々
(
かつかつ
)
という
羽子
(
はご
)
の音。これがいわゆる「春の声」であったが、十年以来の春の
巷
(
ちまた
)
は
寂々寥々
(
せきせきりょうりょう
)
。往来で
迂濶
(
うかつ
)
に紙鳶などを揚げていると、巡査が来てすぐに叱られる。
思い出草
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「ここに
鼬
(
いたち
)
の
係蹄
(
けいてい
)
が仕掛けてあるよ」「あれが
鵯
(
ひよどり
)
を捉える
羽子
(
はご
)
だ」そして、「
茸
(
きのこ
)
を生やす木」などと島吉が指さすのを見ながら、これが東京とは思えなかった。月日のない山中の生活のようだ。
酋長
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
▼ もっと見る
羽子
(
はご
)
も
手鞠
(
てまり
)
もこの頃から。で、
追羽子
(
おいはご
)
の音、手鞠の音、唄の
声々
(
こえごえ
)
。
雛がたり
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
羽子
(
はご
)
よ毬よみな母君にかくされて
肩上
(
かたあげ
)
あとの
針目
(
はりめ
)
さびしき
恋衣
(新字旧仮名)
/
山川登美子
、
増田雅子
、
与謝野晶子
(著)
やり
羽子
(
はご
)
や油のやうな京言葉
五百句
(新字旧仮名)
/
高浜虚子
(著)
かちんと、
羽子板
(
はごいた
)
にはねられると、
羽子
(
はご
)
は、うんと高く飛び
上
(
あが
)
ってみました。それから、また板に戻ってくると、こんどはもっと思いきって高く飛び上りました。
屋根の上
(新字新仮名)
/
原民喜
(著)
正月は
奴婢
(
しもべ
)
どもゝ
少
(
すこ
)
しは
許
(
ゆるし
)
て遊をなさしむるゆゑ、
羽子
(
はご
)
を
擢
(
つか
)
んとて、まづ其処を見たてゝ雪をふみかためて
角力場
(
すまうば
)
のごとくになし、羽子は
溲疏
(
うつぎ
)
を一寸
ン
ほど筒切になし
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
ぶんぶんという鳴弓の声、かっかっという
羽子
(
はご
)
の音。これがいわゆる「春の声」であったが、十年以来の春の巷は
寂々寥々
(
せきせきりょうりょう
)
。往来で
迂闊
(
うかつ
)
に紙鳶などを揚げていると、巡査が来てすぐに叱られる。
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
女太夫とか
鳥追
(
とりお
)
ひの
三味線
(
さみせん
)
にめでたき哥をうたひ、娘の
児
(
こ
)
のやり
羽子
(
はご
)
、男の
児
(
こ
)
の
帋鳶
(
いかのぼり
)
、見るもの
聞
(
きく
)
ものめでたきなかに、
初日
(
はつひ
)
影
(
かげ
)
花やかにさし
昇
(
のぼり
)
たる、
実
(
げ
)
に
新玉
(
あらたま
)
の春とこそいふべけれ。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
空がこんなに深いのを
羽子
(
はご
)
は今はじめて知りました。
一
(
ひと
)
つ一つの星はみんな、それぞれ空の深いことを考えつづけているのでしょう。一つ二つ三つ四つ五つ……と、羽子は数を数えてゆきました。
屋根の上
(新字新仮名)
/
原民喜
(著)
女太夫とか
鳥追
(
とりお
)
ひの
三味線
(
さみせん
)
にめでたき哥をうたひ、娘の
児
(
こ
)
のやり
羽子
(
はご
)
、男の
児
(
こ
)
の
帋鳶
(
いかのぼり
)
、見るもの
聞
(
きく
)
ものめでたきなかに、
初日
(
はつひ
)
影
(
かげ
)
花やかにさし
昇
(
のぼり
)
たる、
実
(
げ
)
に
新玉
(
あらたま
)
の春とこそいふべけれ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
羽
常用漢字
小2
部首:⽻
6画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
“羽子”で始まる語句
羽子板
羽子擢
羽子板市
羽子板屋
羽子突