反古はご)” の例文
なみ江丸えまるとは、れい反古はご新聞しんぶんしるされてつたで、はじめ、大佐たいさ一行いつかうこのしませて一大いちだい帆前船ほまへせん、あゝ、あのふねも、いまなにかの理由りいうで、この海岸かいがんにあらずなつたかと
その上文次郎と吾妻屋の娘お喜多が許婚いひなづけの中だつたのを、田島屋がいけなくなると、吾妻屋金右衞門方から反古はごにし、近頃は文次郎を寄せ付けないばかりか、往來で逢つても口もきかないので
しか先夜せんや反古はご新聞しんぶん記事きじから推及すいきふして、大佐たいさいまげん浮世うきよそとなるこの孤島はなれじまこと、またいまきこゆるてつひゞきなどからかんがはせるとおぼろながらもそれとおもあたふしいでもない。
わたくしが子ープルスかう出港しゆつかうのみぎり、はからずも注意ちうゐいた反古はご新聞しんぶん不思議ふしぎなる記事きじちゆう主人公しゆじんこうで、すで一年半いちねんはん以前いぜんある秘密ひみついだいて、部下ぶか卅七めい水兵等すいへいら一夜いちや奇怪きくわいなる帆走船ほまへせんじやうじて