“さかて”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
逆手46.3%
酒代28.4%
酒手17.2%
酒料4.5%
酒銭1.5%
坂手0.7%
酒錢0.7%
阪手0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
逆手さかてもちまゝうしなひてたふたりしかば是は何事なにごとならんと氣付きつけあたへて樣子やうすきく敵討かたきうちなりと申ゆゑ半左衞門はんざゑもんおほいに驚き早々さう/\町役人ちやうやくにん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
あちらまで辛抱して行けば酒代さかては遣ろうけれどもさもなければ一文も遣ることは出来ない。この後は決してそんな事を言うな
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
おおきくうなずいた伝吉でんきちは、おりからとおあわせた辻駕籠つじかごめて、笠森稲荷かさもりいなり境内けいだいまでだと、酒手さかてをはずんでんだ。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
その落着くところと、与えらるる酒料さかての胸算用を度外にして、物好きに人を載せて走るということはありません。
大菩薩峠:19 小名路の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
さきに半円の酒銭さかてを投じて、他の一銭よりもしまざりしこの美人のたんは、拾人の乗り合いをしてそぞろに寒心せしめたりき。
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
この御世に田部たべを定め、またあづまあは水門みなと一〇を定め、またかしはで大伴部おほともべを定め、またやまと屯家みやけ一一を定めたまひ、また坂手さかての池一二を作りて、すなはちその堤に竹を植ゑしめたまひき。
はあ、御串戲ごじようだんをなさりますな、貴下あなたからお酒錢さかてなんぞ、うして餘分よぶん御祝儀ごしうぎねえさんたちにいたゞいてります。格別かくべつをつけてお供申ともまをせとことで。
月夜車 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
阪戸さかと阪手さかて阪梨さかなし(阪足)などとともに、中古以前からの郷の名・里の名にありますが、今日の境の村と村とのさかいかくするに反して、昔は山地と平野との境、すなわち国つ神の領土と
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)