“こうちょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:コウチョウ
語句割合
紅潮31.8%
高潮9.1%
校長4.5%
倖寵4.5%
候鳥4.5%
光長4.5%
公長4.5%
厚重4.5%
坑長4.5%
工長4.5%
弘長4.5%
拡張4.5%
腔腸4.5%
高調4.5%
黌長4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しばらくして右手の小入口から扉を押し、高城伍長がのっそりと部屋にあがって来た。顔が少し紅潮こうちょうしている。宇治の姿を見て立ち止まったが、若々しい声で
日の果て (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
丹下左膳がもっとも左膳らしい危険な状態に達した高潮こうちょう
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
校長こうちょうは、どんなによろこんだでしょう。また、音楽おんがく教師きょうしは、どんなにこのオルガンをくのをうれしがったでしょう。
楽器の生命 (新字新仮名) / 小川未明(著)
なが年月としつきあいだに、学校がっこう先生せんせいは、わりました。けれど校長こうちょうだけは、わらずに、つとめていました。しかし、もうあたまははげて、ひげはしろくなっています。
楽器の生命 (新字新仮名) / 小川未明(著)
采女は単に召使のように考えているのは誤りで、実は国造における采女同様、宮廷神に仕え、兼ねてその象徴なる顕神アキツカミの天子に仕えるのである。采女として天子の倖寵こうちょうを蒙ったものもある。
最古日本の女性生活の根柢 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
宇治が眼を空に向けると、梢の切れたところを渡る幾百羽とも知れぬ候鳥こうちょうの群であった。一群が過ぎるとまた一群がつづいた。チチチと鳴く声も聞える。それらは次々に盆地を越えて行くらしい。
日の果て (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
光徳は小字おさなな徳治郎とくじろうといったが、この時あらためて三右衛門を名告なのった。外神田の店はこの頃まだ迷庵のてつ光長こうちょうの代であった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
一羽の鶴のくちばしと足とを組合せてやや複雑なる線の配合を作つてゐるのは公長こうちょう。最も奇抜なのは月樵げっしょうの画で、それは鶴の飛んで居る処を更に高い空から見下した所である。
病牀六尺 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
深沈しんちん厚重こうちょうれ第一等の資質ししつ磊落らいらく雄豪ゆうごうは是れ第二等の資質、聡明そうめい才弁さいべんは是れ第三等の資質なり」と。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
撫順ぶじゅんは石炭の出る所である。そこの坑長こうちょうを松田さんと云って、橋本が満洲に来る時、船中で知己ちかづきになったとかで、その折の勧誘通り明日あす行くと云う電報を打った。汽車に乗ると西洋人が二人いた。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「ははは、慾が深いよ、工長こうちょうさんは……」
鞄らしくない鞄 (新字新仮名) / 海野十三(著)
それから十年目の亀山天皇の弘長こうちょう元年に、後嵯峨院の仰せによって、『弘長百首』(『続群書類従』)が行われた。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
こんな風にお互に méconnaissanceメコンネッサンス の交換をしているうちに、ドイツとアメリカは交換大学教授の制度を次第に拡張こうちょうする。白耳義ベルギイには国際大学が程なく立つ。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
腔腸こうちょう動物的喜劇? 三造は棚の上の小さなカメレオンの模型に目を外らしながら、ぼんやり、そんな言葉を考えた。
狼疾記 (新字新仮名) / 中島敦(著)
大役たいえき小志しょうしの志賀氏は、旅順戦役をいて、決死の兵士は精神的せいしんてき高調こうちょうに入って、所謂苦痛なるものをたいして感じない、と云って居る。如何にも道理で、また事実さもあろうと思わるゝ。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
野田鋤雲じょうんといって、井芹経平氏いぜりきょうへいし黌長こうちょうとする熊本の済々黌せいせいこうの剣道と図画の先生をしていて、N氏や同氏の友人たちの仲間に、その鋤雲氏の子息も学友であった関係から、遊びに行った折など
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)