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こうちょう
ふりがな文庫
“
紅潮
(
こうちょう
)” の例文
長
(
なが
)
い
眠
(
ねむ
)
りから、いま、
目
(
め
)
がさめたように、
満面
(
まんめん
)
紅潮
(
こうちょう
)
を
注
(
そそ
)
いで、にっこりとしたものがあります。それは、
純吉
(
じゅんきち
)
でした。
からす
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
暫
(
しばら
)
くして右手の小入口から扉を押し、高城伍長がのっそりと部屋にあがって来た。顔が少し
紅潮
(
こうちょう
)
している。宇治の姿を見て立ち止まったが、若々しい声で
日の果て
(新字新仮名)
/
梅崎春生
(著)
「本艦は、本日を以て、
米国加州沿岸
(
べいこくかしゅうえんがん
)
に接近することができたのである」艦長の頬は
生々
(
いきいき
)
と
紅潮
(
こうちょう
)
していた。
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
肺臓の
喘
(
あえ
)
ぎに背中は大きく波打っている。しかし一度は
真
(
ま
)
ッ
蒼
(
さお
)
になった顔色が、その時急に、反動的な
紅潮
(
こうちょう
)
をさし、針で突けば血の吹きそうな
耳朶
(
みみたぶ
)
をしている。
鳴門秘帖:01 上方の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と、ほかの人にきこえるのをはばかるような、ひくい声でこたえ、頬を
紅潮
(
こうちょう
)
させた。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
▼ もっと見る
トシ子嬢は語り終ると、ほんのり
紅潮
(
こうちょう
)
した顔をあげて、帆村の判定を待った。
爬虫館事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
一同の顔が、さっと
紅潮
(
こうちょう
)
して、隆夫の顔に集まる。
霊魂第十号の秘密
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“紅潮”の意味
《名詞》
海が日を受けて赤く染まっている様子。
顔色が赤いこと。
顔を赤らめること。
(出典:Wiktionary)
紅
常用漢字
小6
部首:⽷
9画
潮
常用漢字
小6
部首:⽔
15画
“紅潮”で始まる語句
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