“わたりどり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
渡鳥60.0%
候鳥40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
津々浦々つつうらうら渡鳥わたりどり稲負いなおおどり閑古鳥かんこどり。姿は知らず名をめた、一切の善男子ぜんなんし善女人ぜんにょにん木賃きちん夜寒よさむの枕にも、雨の夜の苫船とまぶねからも、夢はこのところに宿るであろう。巡礼たちが霊魂たましいは時々此処ここに来てあすぼう。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
候鳥わたりどりのように場所を変えることに救いを求める者は、決して何ひとつ探し当てはしないのだ。なぜならその人間にとって地上はどこも同じだからだ。他人の裡に救いを求めるか。
決闘 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
影はただ白き鹹湖の候鳥わたりどり
天の狼 (新字旧仮名) / 富沢赤黄男(著)