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高見
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たかみ
ふりがな文庫
“
高見
(
たかみ
)” の例文
罪人を捕まえて
生命
(
いのち
)
がけの仕事をさせながら、芸者を揚げて酒を飲んで、
高見
(
たかみ
)
の見物をしているなんて……お役人が聞いて呆れる。
爆弾太平記
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
高見
(
たかみ
)
夫婦を尋ねたり、東京に出て来て居た音無信次の紹介で女詩人星野
燁子
(
あきこ
)
女史を訪れたりして、三日間を愉快に送つたが、すぐに東京に飽いて四日目に横浜に帰つて来た。
死線を越えて:02 太陽を射るもの
(新字旧仮名)
/
賀川豊彦
(著)
ロミオ (從者にむかひ)
俺
(
おれ
)
には
炬火
(
たいまつ
)
を
與
(
く
)
れ。
氣
(
き
)
の
輕
(
かる
)
い
陽氣
(
やうき
)
な
手合
(
てあひ
)
は、
舞踏靴
(
をどりぐつ
)
の
踵
(
かゝと
)
で
澤山
(
たんと
)
無感覺
(
むかんかく
)
な
燈心草
(
とうしんぐさ
)
を
擽
(
こそぐ
)
ったがよい。
俺
(
おれ
)
は、
祖父
(
ぢゝい
)
の
訓言通
(
をしへどほ
)
り、
蝋燭持
(
らうそくもち
)
をして
高見
(
たかみ
)
の
見物
(
けんぶつ
)
。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
今夜お
師匠
(
ししょう
)
さまのおいいつけをやるのだが、それにしては、もうそろそろどこかで、
鬨
(
とき
)
の
声
(
こえ
)
があがってきそうなもの……どれ、ひとつ
高見
(
たかみ
)
から陣のようすをながめてやろうか
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
今
(
いま
)
の
零落
(
れいらく
)
を
高見
(
たかみ
)
に
見下
(
みくだ
)
して
全體
(
ぜんたい
)
意氣地
(
いくぢ
)
が
無
(
な
)
さすぎると
言
(
い
)
ひしとか
酷
(
こく
)
と
思
(
おも
)
ふは
心
(
こゝろ
)
がらなり
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
ここにこの不慮の
椿事
(
ちんじ
)
を平気で
高見
(
たかみ
)
の
見物
(
けんぶつ
)
をしていたものがあります。さいぜんの武士の一挙一動から、老人の切られて少女の泣き叫ぶ有様を目も放さずながめていたのは、かの
栗
(
くり
)
の木の上の猿です。
大菩薩峠:01 甲源一刀流の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
消
(
き
)
えてしまいさうになつてる
処
(
ところ
)
を、
人
(
ひと
)
に
高見
(
たかみ
)
で
見物
(
けんぶつ
)
されて、おもしろがられて、
笑
(
わら
)
はれて、
慰
(
なぐさみ
)
にされて、
嬉
(
うれ
)
しがられて、
眼
(
め
)
が
血走
(
ちばし
)
つて、
髪
(
かみ
)
が
動
(
うご
)
いて、
唇
(
くちびる
)
が
破
(
やぶ
)
れた
処
(
ところ
)
で、
口惜
(
くや
)
しい、
口惜
(
くや
)
しい、
口惜
(
くや
)
しい
化鳥
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「三八は
高見
(
たかみ
)
の見物ですか」
半七捕物帳:63 川越次郎兵衛
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
高見
(
たかみ
)
の見物をしてやろうという、その準備計画のために、ホンの暫くの間、姿を
晦
(
くら
)
ましていたものに過ぎませんでした。
キチガイ地獄
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「さすれば、こっちは
高見
(
たかみ
)
の見物、伊那丸の首は、
三河勢
(
みかわぜい
)
が
槍玉
(
やりだま
)
にあげてくれるわけだな」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
よくもお
祭
(
まつ
)
りの
夜
(
よ
)
は
正太
(
しようた
)
さんに
仇
(
あだ
)
をするとて
私
(
わたし
)
たちが
遊
(
あそ
)
びの
邪魔
(
じやま
)
をさせ、
罪
(
つみ
)
も
無
(
な
)
い三ちやんを
擲
(
たゝ
)
かせて、お
前
(
まへ
)
は
高見
(
たかみ
)
で
釆配
(
さいはい
)
を
振
(
ふ
)
つてお
出
(
いで
)
なされたの、さあ
謝罪
(
あやまり
)
なさんすか、
何
(
なん
)
とで
御座
(
ござ
)
んす
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
無辜
(
むこ
)
の人間に
生命
(
いのち
)
がけの不正を働らかせながら、
芸妓
(
げいしゃ
)
を揚げて
高見
(
たかみ
)
の見物をしようとした諸君の方が悪いにきまっているのだから……諸君は友吉おやじの最後の演説を記憶しておられるだろう……
爆弾太平記
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
“高見”の意味
《名詞》
立派な意見。
相手の意見に対する尊敬語。
(出典:Wiktionary)
高
常用漢字
小2
部首:⾼
10画
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
“高見”で始まる語句
高見王