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青筋
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あをすぢ
ふりがな文庫
“
青筋
(
あをすぢ
)” の例文
身
(
み
)
の
丈
(
たけ
)
五尺五六寸の、
面長
(
おもなが
)
な、色の白い男で、四十五歳にしては老人らしい所が無い。濃い、細い
眉
(
まゆ
)
は
弔
(
つ
)
つてゐるが、
張
(
はり
)
の強い、鋭い目は眉程には弔つてゐない。広い
額
(
ひたひ
)
に
青筋
(
あをすぢ
)
がある。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
安井
(
やすゐ
)
自身
(
じしん
)
もそんな
心持
(
こゝろもち
)
がすると
云
(
い
)
つて、わざ/\
襯衣
(
しやつ
)
の
袖
(
そで
)
を
捲
(
まく
)
り
上
(
あ
)
げて、
青筋
(
あをすぢ
)
の
入
(
はひ
)
つた
腕
(
うで
)
を
獨
(
ひとり
)
で
撫
(
な
)
でてゐた。
御米
(
およね
)
も
嬉
(
うれ
)
しさうに
眼
(
め
)
を
輝
(
かゞや
)
かした。
宗助
(
そうすけ
)
にはその
活溌
(
くわつぱつ
)
な
目遣
(
めづかひ
)
が
殊
(
こと
)
に
珍
(
めづ
)
らしく
受取
(
うけと
)
れた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
手桶
(
てをけ
)
をも
其處
(
そこ
)
に
投出
(
なげいだ
)
して一つは
滿足
(
まんぞく
)
成
(
なり
)
しが一つは
底
(
そこ
)
ぬけに
成
(
な
)
りけり、
此桶
(
これ
)
の
價
(
あたゑ
)
なにほどか
知
(
し
)
らねど、
身代
(
しんだい
)
これが
爲
(
ため
)
につぶれるかの
樣
(
やう
)
に
御新造
(
ごしんぞ
)
の
額際
(
ひたへぎは
)
に
青筋
(
あをすぢ
)
おそろしく、
朝飯
(
あさはん
)
のお
給仕
(
きうじ
)
より
睨
(
にら
)
まれて
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
彼
(
かれ
)
の
容貌
(
ようばう
)
はぎす/\して、
何處
(
どこ
)
か
百姓染
(
ひやくしやうじ
)
みて、
※鬚
(
あごひげ
)
から、ベツそりした
髮
(
かみ
)
、ぎごちない
不態
(
ぶざま
)
な
恰好
(
かつかう
)
は、
宛然
(
まるで
)
大食
(
たいしよく
)
の、
呑※
(
のみぬけ
)
の、
頑固
(
ぐわんこ
)
な
街道端
(
かいだうばた
)
の
料理屋
(
れうりや
)
なんどの
主人
(
しゆじん
)
のやうで、
素氣無
(
そつけな
)
い
顏
(
かほ
)
には
青筋
(
あをすぢ
)
が
顯
(
あらは
)
れ
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
青
常用漢字
小1
部首:⾭
8画
筋
常用漢字
小6
部首:⽵
12画
“青”で始まる語句
青
青年
青々
青苔
青柳
青葉
青梅
青山
青白
青銅