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陣屋
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ぢんや
ふりがな文庫
“
陣屋
(
ぢんや
)” の例文
さて
夫
(
それ
)
よりは、
紀元節
(
きげんせつ
)
の
祝賀
(
しゆくが
)
と、
此
(
この
)
大
(
おほい
)
なる
成功
(
せいこう
)
の
祝
(
いわひ
)
とで
沸
(
わ
)
くが
如
(
ごと
)
き
騷
(
さわ
)
ぎ、
夜
(
よる
)
になると、
兼
(
かね
)
て
設
(
まう
)
けられたる
海岸
(
かいがん
)
の
陣屋
(
ぢんや
)
で
大祝賀會
(
だいしゆくがくわい
)
が
始
(
はじ
)
まつた。
其塲
(
そのば
)
の
盛况
(
せいけう
)
は
筆
(
ふで
)
にも
言葉
(
ことば
)
にも
盡
(
つく
)
されない。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
平野郷は城代土井の領分八万石の内一万石の土地で、
七名家
(
しちめいか
)
と云ふ土着のものが支配してゐる。其中の
末吉
(
すゑよし
)
平左衛門、
中瀬
(
なかせ
)
九郎兵衛の二人が、美吉屋から帰つた女中の話を聞いて、
郷
(
がう
)
の
陣屋
(
ぢんや
)
に訴へた。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
聞て所の
代官
(
だいくわん
)
首藤
(
すどう
)
源兵衞より
公儀
(
こうぎ
)
御代官二
股
(
また
)
の
陣屋
(
ぢんや
)
大草
(
おほくさ
)
太郎左衞門殿へ差出し一通り吟味の上駿府へ
差送
(
さしおく
)
りに相なり石川安五郎は
揚
(
あが
)
り屋入申付られ其後同所町奉行
桑山下野守
(
くはやましもつけのかみ
)
殿
種々
(
しゆ/″\
)
吟味
(
ぎんみ
)
ありしかど重五郎を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
翌朝
(
よくてう
)
になつて
見
(
み
)
ると、
海潮
(
かいてう
)
は
殆
(
ほとん
)
ど
平常
(
へいじやう
)
に
復
(
ふく
)
したが、
見渡
(
みわた
)
す
限
(
かぎ
)
り、
海岸
(
かいがん
)
は、
濁浪
(
だくらう
)
怒濤
(
どたう
)
の
爲
(
ため
)
に
荒
(
あら
)
されて、
昨日
(
きのふ
)
美
(
うる
)
はしく
飾立
(
かざりた
)
てゝあつた
砂上
(
しやじやう
)
の
清正
(
きよまさ
)
の
人形
(
にんぎよう
)
も、
二見
(
ふたみ
)
ヶ
浦
(
うら
)
の
模形
(
もけい
)
も、
椰子林
(
やしばやし
)
の
陣屋
(
ぢんや
)
も
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
また
彼方
(
かなた
)
では、
一團
(
いちだん
)
の
水兵
(
すいへい
)
がワイ/\と
騷
(
さわ
)
いで
居
(
を
)
るので、
何事
(
なにごと
)
ぞと
眺
(
なが
)
めると、
其處
(
そこ
)
は
小高
(
こだか
)
い
丘
(
をか
)
の
麓
(
ふもと
)
で、
椰子
(
やし
)
や
橄欖
(
かんらん
)
の
葉
(
は
)
が
青々
(
あほ/\
)
と
茂
(
しげ
)
り、
四邊
(
あたり
)
の
風景
(
けしき
)
も
一際
(
ひときわ
)
美
(
うる
)
はしいので、
今夜
(
こんや
)
は
此處
(
こゝ
)
に
陣屋
(
ぢんや
)
を
構
(
かま
)
へて
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
“陣屋”の意味
《名詞》
陣屋(じんや)
兵士の営所。軍営。
江戸時代、城を持たない大名の居所。
郡代、代官の居所。
宿衛する人の詰所。
(出典:Wiktionary)
“陣屋”の解説
陣屋(じんや)は、日本の近世史において領主の所領の拠点となる場所に置かれた城以外の構築物であり多義的な概念である。なお、古代史では宮中など(宮城や京師)を警固する衛士の詰所、中世史では合戦時に兵士が臨時に駐屯する軍営などを陣屋と呼んだ。以下では日本の近世史の用語としての「陣屋」について述べる。
(出典:Wikipedia)
陣
常用漢字
中学
部首:⾩
10画
屋
常用漢字
小3
部首:⼫
9画
“陣屋”で始まる語句
陣屋横町
陣屋門