よろ)” の例文
新字:
されば奧方おくがた町子まちこおのづから寵愛てうあいひらつて、あなが良人おつとあなどるとなけれども、しうとしうとめおはしましてよろ窮屈きうくつかたくるしきよめ御寮ごりようことなり
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
よろづに淡々あわ/\しき女子おなごこゝろするやうひとことばに、おもはずくわつ上氣じやうきして、昨日きのふまではうちすてしかみつやらしうむすびあげ、端折はしおりつゞみ取上とりあげてれば、いかう眉毛まゆげえつゞきぬ
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
美尾みをわたしむすめなればわたしおもふやうにらぬことるまじ、なにもおまへさんの思案しあん一つと母親はゝおや美尾みを産前さんまへよりかけて、よろづの世話せわにと此家このやみつゝ、もすればらうめるに
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)