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わかうど
ふりがな文庫
“
若人
(
わかうど
)” の例文
そのすがたは
股引
(
もゝひき
)
草鞋
(
わらんず
)
にてあたゝかに着てつとむるなり。又寒中
裸参
(
はだかまゐ
)
りといふあり、家作にかゝはるすべての
職人
(
しよくにん
)
の
若人
(
わかうど
)
らがする事なり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
それに
倒
(
たふ
)
れをりまする
男
(
をとこ
)
が
御親戚
(
ごしんせき
)
のマーキューシオーどのを
殺害
(
せつがい
)
しましたるをロミオと
申
(
まう
)
す
若人
(
わかうど
)
が
討取
(
うちと
)
ってござります。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
この年三の
酉
(
とり
)
まで有りて
中
(
なか
)
一日はつぶれしかど前後の上天気に大鳥神社の
賑
(
にぎわ
)
ひすさまじく、
此処
(
ここ
)
をかこつけに
検査場
(
けんさば
)
の門より乱れ入る
若人
(
わかうど
)
達の勢ひとては
たけくらべ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
さうした文のとりつぎをする
若人
(
わかうど
)
—若女房—を呼びつけて、荒けなく叱つて居る事が、度々見受けられた。
死者の書:――初稿版――
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
靜かに開演を待つ
若人
(
わかうど
)
が河にむかつた讀書室の欄によつて思索し、或はボートをうかべて樂しみ、老人はまたそれを見て笑む——そんなよきことは出來ないであらうか? 借問す、みなさん。
むぐらの吐息
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
▼ もっと見る
縁日
(
えんにち
)
あるきの
若人
(
わかうど
)
たち、
愼
(
つゝし
)
まずばあるべからず、と
唐
(
から
)
の
伯父御
(
をぢご
)
が
申
(
まを
)
さるゝ。
麦搗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
この
截
(
き
)
り開きたる引窻より光を取れる室にて、定りたる
業
(
わざ
)
なき
若人
(
わかうど
)
、多くもあらぬ金を人に借して己れは遊び暮す老人、取引所の業の隙を
偸
(
ぬす
)
みて足を休むる
商人
(
あきうど
)
などと
臂
(
ひぢ
)
を並べ、冷なる
石卓
(
いしづくゑ
)
の上にて
舞姫
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
若人
(
わかうど
)
は身をいたはらずほとほとに疲れつつ来しつひに死にせり
夢殿
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
おもはずや夢ねがはずや
若人
(
わかうど
)
よもゆるくちびる君に
映
(
うつ
)
らずや
みだれ髪
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
『この
若人
(
わかうど
)
の、いかなれば、かくも榮ゆる』
あはれ今
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
道
(
みち
)
の
者
(
もの
)
なる
若人
(
わかうど
)
は、ものの
香
(
か
)
朽
(
く
)
ちし
經藏
(
きやうざう
)
に
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
若人
(
わかうど
)
ら力つくして
オリンピック東京大会讃歌
(旧字旧仮名)
/
佐藤春夫
(著)
低
(
ひく
)
くし申けるは此度藤が原より召連れ候者あり
只
(
たゞ
)
今御次に
控
(
ひかへ
)
させたり其中一人の
若人
(
わかうど
)
吉兵衞と申す者實は
生國
(
しやうこく
)
は
紀州
(
きしう
)
名草郡
(
なぐさのごほり
)
平野村
(
ひらのむら
)
なる
感應院
(
かんおうゐん
)
と申す
修驗者
(
しゆけんじや
)
の
弟子
(
でし
)
にて寶澤と申す者なりしが今より十餘年前此平野村にお三婆といふ
産婆
(
とりあげばゝ
)
ありその
娘
(
むすめ
)
の
澤
(
さは
)
の井と云が紀州家の
家老職
(
からうしよく
)
加納將監
(
かなふしやうげん
)
方へ奉公せし折將軍家は
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
さればよ
仏壇
(
ぶつだん
)
の下こそよきかくれ所なれ、かまへて人にかたり玉ふな、かたりたらば
幽霊
(
いうれい
)
を見んとて村の
若人
(
わかうど
)
らが
来
(
く
)
べきぞ。心えたるはとて立
皈
(
かへ
)
りぬ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
物語する刀自たちの話でなく、
若人
(
わかうど
)
らの言ふことは、時たま世の中の
瑞々
(
みづ/\
)
しい語草を伝へて来た。
死者の書:――初稿版――
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
四條金吾は鎌倉幕府の
江馬入道
(
えまにふだう
)
につかへた武士で、當時四面楚歌の日蓮に師事し、法華經信者の隨一ともいへる
若人
(
わかうど
)
だ。金吾は日蓮龍の口法難のをりは、自分も腹を切らうとした無垢純粹の
歸依者
(
きえしや
)
だ。
尼たちへの消息:――よく生きよとの――
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
櫂
(
かい
)
の
音
(
と
)
ゆるに
漕
(
こ
)
ぎかへる
山櫻會
(
やまざくらゑ
)
の
若人
(
わかうど
)
が
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
夕霧に
若人
(
わかうど
)
忍ぶそぞろきも
第二邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
おほくは
農人
(
のうにん
)
の
若人
(
わかうど
)
ら
商家
(
しやうか
)
のめしつかひもあり、ひるは
業
(
いとなみ
)
をなして夜中にまうづる也。昼のいとなみのあひ/\日に三度づゝ水をあぶ、猶あぶるは心々也。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
櫂の
音
(
と
)
ゆるに漕ぎかへる
山櫻會
(
やまざくらゑ
)
の
若人
(
わかうど
)
が
泣菫詩抄
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
いづれは劣らぬ
若人
(
わかうど
)
への
泣菫詩抄
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
“若人”の意味
《名詞》
若人(わこうど、わかびと)
若い人。若者。
(集合的に)若い人々。若者達、青年。青少年。
(出典:Wiktionary)
若
常用漢字
小6
部首:⾋
8画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
“若人”で始まる語句
若人輩
若人達
若人見而