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肥太
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こえふと
ふりがな文庫
“
肥太
(
こえふと
)” の例文
見たりとも/\鬼にもさま/″\あり、青鬼赤鬼は常の事也、
㒵
(
かほ
)
の白くてやさしきを白鬼といひ、黒くて
肥太
(
こえふと
)
りたるを黒鬼といふ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
遣
(
つかは
)
す夫にて皆々
不肖
(
ふせう
)
致せと白洲の外に控へ居たる一人の男を
呼出
(
よびいだ
)
されしに久しく日の目を見ざりしと見え
顏色
(
かほいろ
)
は
惡
(
あし
)
けれ共
能
(
よく
)
肥太
(
こえふと
)
りたりイザ此者を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
町奉行所へ
訴
(
うっ
)
たえ出たる事ありと、或る老人の話しなるが、それか
有
(
あら
)
ぬか
兎
(
と
)
に
角
(
かく
)
、食物を与えざるも
泣
(
なく
)
こと無く、
加之
(
しかのみならず
)
子供が
肥太
(
こえふと
)
りて、無事に成長せしは、珍と云うべし。
枯尾花
(新字新仮名)
/
関根黙庵
(著)
自分の居間と私の
家
(
うち
)
の女中部屋とを、例のレンズと鏡で出来た、様々の形の暗箱を装置して、
熟
(
う
)
れた果物の様な
肥太
(
こえふと
)
った、二十娘の秘密を、隙見してやろうと考えました。
湖畔亭事件
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
「お
願
(
ねが
)
ひだから、
靜
(
しづか
)
にしてゐてくんな」と
頼
(
たの
)
みました。
靜
(
しづ
)
かになつたやうでした。すると、こんどは
虻
(
あぶ
)
の
奴
(
やつ
)
、
銀
(
ぎん
)
の
手槍
(
てやり
)
でちくりちくりと
處
(
ところ
)
嫌
(
きら
)
はず、
肥太
(
こえふと
)
つた
牛
(
うし
)
の
體
(
からだ
)
を
刺
(
さ
)
しはじめました。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
▼ もっと見る
産終
(
うみをは
)
るまでの
困苦
(
こんく
)
のために
尾鰭
(
をひれ
)
を
損
(
そこな
)
ひ
身
(
み
)
痩
(
やせ
)
労
(
つか
)
れ、ながれにしたがひてくだり
深淵
(
ふかきふち
)
ある所にいたればこゝに
沈
(
しづ
)
み
居
(
ゐ
)
て
労
(
つかれ
)
を
養
(
やしな
)
ひ、もとのごとく
肥太
(
こえふと
)
りて
再
(
ふたゝ
)
び
流
(
ながれ
)
に
泝
(
さかのぼ
)
る。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
留守中一回も
泣
(
ない
)
た事が無く、しかも
肥太
(
こえふと
)
りて丈夫に育つ事、あまりに不思議と、我も思えば人も思い、
段々
(
だんだん
)
噂が高くなり、
遂
(
つい
)
には母の亡霊
来
(
きた
)
りて、乳を
呑
(
のま
)
すのだと云うこと、大評判となり家主より
枯尾花
(新字新仮名)
/
関根黙庵
(著)
六尺以上の身長で、しかも
角力
(
すもう
)
取みたいに
肥太
(
こえふと
)
っているのだ。
黄金仮面
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
炉
(
ろ
)
には
柱
(
はしら
)
にもなるべき木を
惜気
(
をしげ
)
もなく
焼
(
たき
)
たつる
火影
(
ほかげ
)
に
照
(
てら
)
すを見れば、末のむすめは
色黒
(
いろくろ
)
く
肥太
(
こえふと
)
りて
醜
(
みにく
)
し。をり/\
裾
(
すそ
)
をまくりあげて虫をひらふは見ぐるしけれど
恥
(
はぢ
)
らふさまもせず。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
肥
常用漢字
小5
部首:⾁
8画
太
常用漢字
小2
部首:⼤
4画
“肥”で始まる語句
肥
肥料
肥前
肥後
肥桶
肥満
肥沃
肥立
肥溜
肥滿