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絡
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まつは
ふりがな文庫
“
絡
(
まつは
)” の例文
斷り切れずいふがまゝにしたが、扨てこの後で釵には、坊主が口中の惡臭が
絡
(
まつは
)
りついてしまつたので、紫玉は瀧壺に投捨てた。
貝殻追放:017 泉鏡花先生と里見弴さん
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
あはれ
其時
(
そのとき
)
那
(
あ
)
の
婦人
(
をんな
)
が、
蟇
(
ひき
)
に
絡
(
まつは
)
られたのも、
猿
(
さる
)
に
抱
(
だ
)
かれたのも、
蝙蝠
(
かうもり
)
に
吸
(
す
)
はれたのも、
夜中
(
よなか
)
に
𩳦魅魍魎
(
ちみまうりやう
)
に
魘
(
おそ
)
はれたのも、
思出
(
おもひだ
)
して、
私
(
わし
)
は
犇々
(
ひし/\
)
と
胸
(
むね
)
に
当
(
あた
)
つた
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
磯村は彼女の大胆さ、といふよりも、恥知らずに
呆
(
あき
)
れたけれど、何うしようと云ふ気も起らなかつた。そして磯村の
酬
(
むく
)
いが皮肉に彼に
絡
(
まつは
)
つて来たのであつた。
花が咲く
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
それからまた何んといふこと無く
川面
(
かはづら
)
を覗込むだ。流は
橋架
(
はしげた
)
に激して素絹の
絡
(
まつは
)
ツたやうに泡立ツてゐる。其處にも日光が射して薄ツすりと
金色
(
こんじき
)
の光がちらついてゐた。
清冽
(
せいれつ
)
な流であツた。
解剖室
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
三田は此の人に
絡
(
まつは
)
る
忌々
(
いま/\
)
しい噂を打消したやうなすつきりした氣持で
櫂
(
オール
)
を取
上
(
あげ
)
ると、折柄さしかゝつた橋の下を、双腕に力をこめて漕いで過ぎた。
大阪の宿
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
▼ もっと見る
待
(
ま
)
てよ、
恁
(
か
)
うまで、
心
(
こゝろ
)
を
曳
(
ひ
)
かるゝのは、よも
尋常
(
たゞ
)
ごとでは
有
(
あ
)
るまい。
伝
(
つた
)
へ
聞
(
き
)
く
沼
(
ぬま
)
の
中
(
なか
)
へは
古城
(
こじやう
)
の
天守
(
てんしゆ
)
が
倒
(
さかさま
)
に
宿
(
やど
)
る……
我
(
わ
)
が
祖先
(
そせん
)
の
術
(
じゆつ
)
の
為
(
ため
)
に、
怪
(
あや
)
しき
最後
(
さいご
)
を
遂
(
と
)
げた
婦
(
をんな
)
が、
子孫
(
しそん
)
に
絡
(
まつは
)
る
因縁事
(
いんねんごと
)
か。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
絡
常用漢字
中学
部首:⽷
12画
“絡”を含む語句
連絡
脈絡
掛絡
附絡
引絡
纏絡
足手絡
絡合
籠絡
手絡
聯絡
絡繹
経絡
絡繰
対外文化連絡協会
込絡
繽紛絡繹
袈裟掛絡
足絡
緋手絡
...