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紅茸
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べにたけ
ふりがな文庫
“
紅茸
(
べにたけ
)” の例文
偶
(
たま
)
に
退引
(
のつぴき
)
ならぬ義理で、日本座敷の宴会に招かれると、博士は二三杯の酒で
紅茸
(
べにたけ
)
のやうに
紅
(
あか
)
くなつた顔をにこにこさせながら
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「
紅茸
(
べにたけ
)
と言うだあね、
薄紅
(
うすあこ
)
うて、白うて、
美
(
うつくし
)
い綺麗な
婦人
(
おんな
)
よ。あれ、知らっしゃんねえがな、この位な事をや。」
茸の舞姫
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
この
紅茸
(
べにたけ
)
のうつくしさ。
どんたく:絵入り小唄集
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
え、お前様、そいつあ、うっかりしようもんなら
殺
(
や
)
られますぜ。
紅茸
(
べにたけ
)
といってね、見ると
綺麗
(
きれい
)
でさ。
清心庵
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
……
中
(
なか
)
に、
紅絹
(
もみ
)
の
切
(
きれ
)
に、
白
(
しろ
)
い
顏
(
かほ
)
の
目
(
め
)
ばかり
出
(
だ
)
して
褄折笠
(
つまをりがさ
)
の
姿
(
すがた
)
がある。
紅茸
(
べにたけ
)
らしい。あの
露
(
つゆ
)
を
帶
(
お
)
びた
色
(
いろ
)
は、
幽
(
かすか
)
に
光
(
ひかり
)
をさへ
放
(
はな
)
つて、たとへば、
妖女
(
えうぢよ
)
の
艷
(
えん
)
がある。
庭
(
には
)
に
植
(
う
)
ゑたいくらゐに
思
(
おも
)
ふ。
くさびら
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
小さな
紅茸
(
べにたけ
)
を、私が見つけて、それさえ嬉しくって取ろうとするのを、遮って留めながら、浪路が松の根に気も
萎
(
な
)
えた、
袖褄
(
そでつま
)
をついて坐った時、あせった頬は汗ばんで、その
頸脚
(
えりあし
)
のみ
小春の狐
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
松茸
(
まつたけ
)
、
初茸
(
はつたけ
)
、
木茸
(
きたけ
)
、
岩茸
(
いはたけ
)
、
占地
(
しめぢ
)
いろ/\、
千本占地
(
せんぼんしめぢ
)
、
小倉占地
(
をぐらしめぢ
)
、
一本占地
(
いつぽんしめぢ
)
、
榎茸
(
えのきだけ
)
、
針茸
(
はりだけ
)
、
舞茸
(
まひだけ
)
、
毒
(
どく
)
ありとても
紅茸
(
べにたけ
)
は
紅
(
べに
)
に、
黄茸
(
きだけ
)
は
黄
(
き
)
に、
白
(
しろ
)
に
紫
(
むらさき
)
に、
坊主茸
(
ばうずだけ
)
、
饅頭茸
(
まんぢうだけ
)
、
烏茸
(
からすだけ
)
、
鳶茸
(
とんびだけ
)
、
灰茸
(
はひだけ
)
など
寸情風土記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
三枚ばかり
附木
(
つけぎ
)
の表へ、(
一
(
ひと
)
くみ)も仮名で書き、(二せん)も仮名で記して、前に並べて、きざ柿の熟したのが、こつこつと揃ったような、昔は
螺
(
たにし
)
が尼になる、これは
紅茸
(
べにたけ
)
の
悟
(
さとり
)
を開いて
露肆
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
色がいいから
紅茸
(
べにたけ
)
などと、二房一組——色糸の
手鞠
(
てまり
)
さえ随分糸の乱れたのに、
就中
(
なかんずく
)
、
蒼然
(
そうぜん
)
と古色を帯びて、しかも精巧目を驚かすのがあって、——中に、可愛い娘の
掌
(
てのひら
)
ほどの
甜瓜
(
まくわ
)
が、
一顆
(
ひとつ
)
。
河伯令嬢
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「お客さん——これは人間ではありません。——
紅茸
(
べにたけ
)
です。」
木の子説法
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
紅
常用漢字
小6
部首:⽷
9画
茸
漢検準1級
部首:⾋
9画
“紅”で始まる語句
紅
紅葉
紅蓮
紅絹
紅玉
紅色
紅白粉
紅梅
紅殻
紅味