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猛進
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まうしん
小木は
枝諸共に
伐り
倒して
猛進するのであるから、
如何なる
險山深林に
會しても、
全く
進行を
停止せらるゝやうな
患はないのである。
けれども
彼の
淋しみは、
彼を
思ひ
切つた
極端に
驅り
去る
程に、
強烈の
程度なものでないから、
彼が
其所迄猛進する
前に、それも
馬鹿々々しくなつて
已めて
仕舞ふ。
今や
我が
弦月丸の
指して
行く
同じ
鍼路をば
故意と
此方に
向て
猛進して
來るのである、一
分、二
分、三
分の
後は
一大衝突を
免かれぬ
運命※
其初めに、
成效の
祕訣といふ
樣なものが
箇條書にしてあつたうちに、
何でも
猛進しなくつては
不可ないと
云ふ一ヶ
條と、たゞ
猛進しても
不可ない、
立派な
根底の
上に
立つて
猛進しなくつてはならないと
云ふ一ヶ
條を
讀んで、それなり
雜誌を
伏せた。