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海濱
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かいひん
一昨日の
晩宵の
口に、
其の
松のうらおもてに、ちら/\
灯が
見えたのを、
海濱の
別莊で
花火を
焚くのだといひ、
否、
狐火だともいつた。
必ず
朝夕の
餘暇には、
二階の
窓より、
家外の
小丘より、また
海濱の
埠頭より、
籠手を
翳して
遙かなる
海上を
觀望せられん
事を。
(一三)區區の
齊を
以て、
(一四)海濱に
在り、
(一五)貨を
通じ
財を
積み、
國を
富まし
兵を
彊うし、
(一六)俗と
好惡を
同じうす
故に
(一七)其稱に
曰く、
(一八)
暫時室内はシンとなると、
此時何處とも
知れず「
君が
代」の
唱歌が
靜かなる
海濱の
風につれて
微かに
聽える。
海濱に
流れ
寄る
事もやと、
甲斐/″\しく
巡視に
出かけたが、
無論宛になる
事では
無い。