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春永
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はるなが
ふりがな文庫
“
春永
(
はるなが
)” の例文
春永
(
はるなが
)
とはいえ、もう往来の土に冷たい影が細長く倒れて、
駿河台
(
するがだい
)
の森の烏の群れがさわぎ出したのに男はまだそこらをぶらついている。
つづれ烏羽玉
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
つづいて十一月には一番目『
太功記
(
たいこうき
)
』
馬盥
(
ばだらい
)
より
本能寺
(
ほんのうじ
)
討入まで
団洲
(
だんしゅう
)
の
光秀
(
みつひで
)
菊五郎
春永
(
はるなが
)
なり中幕団洲の
法眼
(
ほうげん
)
にて「
菊畑
(
きくばたけ
)
」。
書かでもの記
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
長「お
前
(
めえ
)
さんの
処
(
とこ
)
は
余
(
あんま
)
り御無沙汰になって敷居が鴨居で
往
(
い
)
かれねえから、
何
(
いず
)
れ
春永
(
はるなが
)
に往きます、
暮
(
くれ
)
の内は少々へまになってゝ往かれねえから何れ…」
文七元結
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
おたが杓子か、お玉杓子かなどといい出すと、何だか
外郎売
(
ういろううり
)
の
台詞
(
せりふ
)
のようになって来て、甚だ事面倒だから、そんな問題は
春永
(
はるなが
)
の節に譲ってよろしい。
古句を観る
(新字新仮名)
/
柴田宵曲
(著)
多くでは無しそれだけで此処の始末がつくなれば、
理由
(
わけ
)
を聞いて厭やは仰せらるまじ、それにつけても首尾そこなうては成らねば、今日は私は帰ります、又の宿下りは
春永
(
はるなが
)
大つごもり
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
しかし、さも楽しそうに筆を動かしては
楊枝
(
ようじ
)
をかんでながめているのを、そばで黙って見ているのがなんとなく気持ちがよかった。そこにはいつものどかな
春永
(
はるなが
)
の空気があった。
亮の追憶
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
議論はいずれ
春永
(
はるなが
)
として、私の探偵小説から捕物小説への遍歴はかくのごとくである。
随筆銭形平次:12 銭形平次以前
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
多
(
おほ
)
くでは
無
(
な
)
し
夫
(
そ
)
れだけで
此處
(
こゝ
)
の
始末
(
しまつ
)
がつくなれば、
理由
(
わけ
)
を
聞
(
き
)
いて
厭
(
い
)
やは
仰
(
おほ
)
せらるまじ、
夫
(
そ
)
れにつけても
首尾
(
しゆび
)
そこなうては
成
(
な
)
らねば、
今日
(
けふ
)
は
私
(
わたし
)
は
歸
(
かへ
)
ります、
又
(
また
)
の
宿下
(
やどさが
)
りは
春永
(
はるなが
)
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「まあ、そんなことは、いづれ
春永
(
はるなが
)
に伺ふことにして、手紙の文面は」
銭形平次捕物控:294 井戸端の逢引
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
親類
(
しんるい
)
の
顏
(
かほ
)
に
美
(
うつ
)
くしきも
無
(
な
)
ければ
見
(
み
)
たしと
思
(
おも
)
ふ
念
(
ねん
)
もなく、
裏屋
(
うらや
)
の
友達
(
ともだち
)
がもとに
今宵
(
こよひ
)
約束
(
やくそく
)
も
御座
(
ござ
)
れば、一
先
(
まつ
)
お
暇
(
いとま
)
として
何
(
いづ
)
れ
春永
(
はるなが
)
に
頂戴
(
ちやうだい
)
の
數々
(
かず/\
)
は
願
(
ねが
)
ひまする、
折
(
をり
)
からお
目出度
(
めでたき
)
矢先
(
やさき
)
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
せめて
春永
(
はるなが
)
にでもなったら——と、一日延しに延していたのです。
銭形平次捕物控:010 七人の花嫁
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
せめて
春永
(
はるなが
)
にでもなったら——と、一日延しに延していたのです。
銭形平次捕物控:010 七人の花嫁
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
裏屋の友達がもとに今宵約束も御座れば、一先お暇として何れ
春永
(
はるなが
)
に頂戴の數々は願ひまする、折からお目出度矢先、お歳暮には何ほど下さりますかと、朝より寢込みて父の歸りを待ちしは
此金
(
これ
)
なり
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
春
常用漢字
小2
部首:⽇
9画
永
常用漢字
小5
部首:⽔
5画
“春”で始まる語句
春
春日
春風
春秋
春雨
春水
春寒
春信
春霞
春宵