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持上
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もちあ
彼はそれを防ぐように左肩を高く
持上げ鼻の先に汗を
掻いた。うしろから行くマギイ婆さんは何となく
嫉妬を感じ始めた。
「どうしたい。
飛だ騒動が
持上がったもんだね。」と、忠一は
其枕元に坐り込んだ。室内には
既う
洋燈が
点っていた。
雪枝はハツと
身を
伏せて、
巌に
吸込まれるかと
呼吸を
詰めたが、
胸の
動悸が、
持上げ
揺上げ、
山谷尽く
震ふを
覚えた。
グリフォンは
驚きの
餘り
其の
前足を
兩方とも
持上げました。『
醜飾なんて
聞いたことがないね!』と
叫んで、『お
前は
裝飾するッて
何の
事だか
知つてるだらう、え?』
玄關の
方で
微な
音でもするか、
庭で
聲でも
聞こえるかすると、
直ぐに
頭を
持上げて
耳を
欹てる。
さうすると、広田先生がむくりと
起きた。
首丈
持上げて、三四郎を見た。
(
姉や、こえ、こえ。)といひながら、
気だるさうに
手を
持上げて
其の
蓬々と
生へた
天窓を
撫でた。
玄関の
方で
微な
音でもするか、
庭で
声でも
聞こえるかすると、
直ぐに
頭を
持上げて
耳を
欹てる。