トップ
>
拔目
>
ぬけめ
ふりがな文庫
“
拔目
(
ぬけめ
)” の例文
新字:
抜目
演
(
のべ
)
長助お光の兩人は是で
此方
(
こなた
)
に
拔目
(
ぬけめ
)
はないと
小躍
(
こをどり
)
をして立戻り長助は
直
(
たゞ
)
ちに訴訟書をぞ
認
(
したゝ
)
めける
總
(
すべ
)
て公事は訴状面に
依
(
よつ
)
て
善惡
(
ぜんあく
)
邪正
(
じやしやう
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
鐘のやうに堅牢な體質——病氣も決して彼女に近づかない。
几帳面
(
きちやうめん
)
な
拔目
(
ぬけめ
)
ない管理者で、家族も小作人も完全に制御されてゐた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
何事も此の
老婆
(
ばゞ
)
に任せ給へ、又しても
心元
(
こゝろもと
)
なげに見え給ふことの恨めしや、今こそ
枯技
(
かれえだ
)
に雪のみ積れども、鶯鳴かせし昔もありし老婆、
萬
(
よろづ
)
に
拔目
(
ぬけめ
)
のあるべきや
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
で、そこはまた
拔目
(
ぬけめ
)
のない
所謂
(
いはゆる
)
政商
(
せいしやう
)
などは
莫大
(
ばくだい
)
もない
金
(
かね
)
を
賭
(
か
)
けて
張
(
ちやう
)
と
卓子
(
たくし
)
を
圍
(
かこ
)
む。そして、わざと
負
(
ま
)
ける。
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
彼
(
かれ
)
は
此
(
この
)
晩
(
ばん
)
に
限
(
かぎ
)
つて、ベルを
鳴
(
な
)
らして
忙
(
いそ
)
がしさうに
眼
(
め
)
の
前
(
まへ
)
を
徃
(
い
)
つたり
來
(
き
)
たりする
電車
(
でんしや
)
を
利用
(
りよう
)
する
考
(
かんがへ
)
が
起
(
おこ
)
らなかつた。
目的
(
もくてき
)
を
有
(
も
)
つて
途
(
みち
)
を
行
(
ゆ
)
く
人
(
ひと
)
と
共
(
とも
)
に、
拔目
(
ぬけめ
)
なく
足
(
あし
)
を
運
(
はこ
)
ばす
事
(
こと
)
を
忘
(
わす
)
れた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
「あゝ、なか/\
拔目
(
ぬけめ
)
のないお方だ。さう、まあ聞いたかも知れん。實を云ふと、私はあの中に一人知り合ひがある——プウル夫人と——」
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
達
(
たつ
)
しける萬事
利發
(
りはつ
)
の
取廻
(
とりまは
)
しゆゑ
重役衆
(
ぢうやくしう
)
には其樣に
計
(
はから
)
ひ下役人へは
賄賂
(
わいろ
)
を
贈
(
おく
)
り
萬事
(
ばんじ
)
拔目
(
ぬけめ
)
なきゆゑ上下
擧
(
こぞ
)
つて吉兵衞を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
云
聞
(
きか
)
せ
直
(
すぐ
)
己
(
おのれ
)
が隣家の女房を頼み
賣物
(
うりもの
)
には花を
飾
(
かざ
)
れとやら何分宜敷御頼み申すと
髮形
(
かみかたち
)
から
化粧迄
(
けしやうまで
)
其頃の風俗に
作
(
つく
)
り立
損料
(
そんれう
)
着物
(
ぎもの
)
を借請
衣裳附
(
いしやうつけ
)
まで長庵が
拔目
(
ぬけめ
)
なく差※をなしお文を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
狂人は
拔目
(
ぬけめ
)
がなく惡意があつて自分の見張りが時々氣を
弛
(
ゆる
)
めるときに乘ずることを見逃しはしない——一度は自分の兄を刺したナイフを
藏
(
かく
)
し、二度迄自分の部屋の鍵を手に入れて
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
拔
部首:⼿
8画
目
常用漢字
小1
部首:⽬
5画
“拔”で始まる語句
拔
拔群
拔刀
拔出
拔荷
拔身
拔放
拔道
拔足
拔駈