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寢言
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ねごと
ふりがな文庫
“
寢言
(
ねごと
)” の例文
新字:
寝言
或る晩に床の中で眼をつぶつたまま
寢言
(
ねごと
)
のふりして、まんねんひつ、まんねんひつ、と隣部屋で客と對談中の父へ低く呼びかけた事があつたけれど
思ひ出
(旧字旧仮名)
/
太宰治
(著)
商ふ
物賣
(
ものうり
)
の聲も
花街
(
くるわ
)
の
夜
(
よ
)
商人
(
あきんど
)
丁稚
(
でつち
)
の
寢言
(
ねごと
)
も
禿
(
かふろ
)
と聞え犬の
遠吼
(
とほぼえ
)
按摩針
(
あんまはり
)
の聲迄も
都
(
すべ
)
て
廓中
(
くるわ
)
の事を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
まるで
酒場
(
さかば
)
の
醉
(
よ
)
ひどれのやうな
兵士
(
へいし
)
の
集團
(
しふだん
)
は
濕
(
しめ
)
つた
路上
(
ろじやう
)
に
重
(
おも
)
い
靴
(
くつ
)
を
引
(
ひ
)
き
摺
(
ず
)
りながら、
革具
(
かはぐ
)
をぎゆつぎゆつ
軋
(
きし
)
らせながら
劍鞘
(
けんざや
)
を
互
(
たがひ
)
にかち
合
(
あは
)
せながら、
折折
(
をりをり
)
寢言
(
ねごと
)
のやうな
唸
(
うな
)
り
聲
(
ごゑ
)
を
立
(
た
)
てながら
一兵卒と銃
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
『
斯
(
か
)
うも
云
(
い
)
へるさ』と
福鼠
(
ふくねずみ
)
が
附言
(
つけた
)
しました、
宛
(
まる
)
で
寢言
(
ねごと
)
でも
云
(
い
)
ふやうに、『「
私
(
わたし
)
は
眠
(
ねむ
)
つて
居
(
ゐ
)
る
間
(
ま
)
も
呼吸
(
いき
)
をしてる」と
云
(
い
)
つても、「
私
(
わたし
)
は
呼吸
(
いき
)
をしてる
間
(
ま
)
も
眠
(
ねむ
)
つてゐる」と
云
(
い
)
つても
同
(
おな
)
じことだ!』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
日本語と支那語との合子の
寢言
(
ねごと
)
を申して居るのである。
大師の入唐
(旧字旧仮名)
/
桑原隲蔵
(著)
▼ もっと見る
爲
(
なす
)
氣
(
き
)
も
失果
(
うせはて
)
て立歸りしが氣も
結
(
むすぼ
)
れ
床
(
とこ
)
へ這入て忘れんと
目睡
(
まどろむ
)
夢
(
ゆめ
)
の其中に水を
呉
(
くれ
)
しを見たりしが
偖
(
さて
)
は
寢言
(
ねごと
)
を言たるか面目なしと計りにて一
伍
(
ぶ
)
一什
(
しじふ
)
を語りけるを
聞
(
きゝ
)
忠兵衞は
呆
(
あき
)
れ
果
(
はて
)
吐息
(
といき
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
伺
(
うかゞ
)
はんとて
障子
(
しやうじ
)
の
外
(
そと
)
へ參りし
節
(
をり
)
に
寢言
(
ねごと
)
なるか夫かあらぬか
如此
(
これ/\
)
と
和君
(
あなた
)
は仰せ有ましたが
熱
(
ねつ
)
もあらぬに今の御言葉どうも
合點
(
がてん
)
が參りませぬ然すれば病氣と
仰被
(
おつしやる
)
は
嘘
(
うそ
)
にて
途中
(
とちう
)
で何事か有しを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
寢
部首:⼧
14画
言
常用漢字
小2
部首:⾔
7画
“寢”で始まる語句
寢
寢床
寢臺
寢衣
寢覺
寢室
寢所
寢顏
寢込
寢息