太平洋たいへいよう)” の例文
けれども、日本人にほんじん自分じぶんたちの軍艦ぐんかんで、はじめて太平洋たいへいようをわたるのだというほこりがあるので、みんなちからをあわせて、あらしとたたかいました。
くと、「このうみ太平洋たいへいようというのですよ。」とおおしえくださいましたので、このうみをどこまでもいけば外国がいこくへいかれるのだろうとおもいました。
赤い船 (新字新仮名) / 小川未明(著)
えきまでいくのに、二時間じかんもあるかねばならなかったし、そのえきから汽車きしゃにのって、日本海にほんかいにでるのに三時間じかん、また、南にむかって、太平洋たいへいようを見ようとすれば
ラクダイ横町 (新字新仮名) / 岡本良雄(著)
し又すべての文学者ぶんがくしや一時いちじ殺戮さつりくすれば其死屍しゝは以て日本海につぽんかいうづむべく其は以て太平洋たいへいよう変色へんしよくせしむべし。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
いま汽車は青森県の海岸かいがんを走っている。海ははりをたくさんならべたように光っているし木のいっぱいえた三角な島もある。いま見ているこの白い海が太平洋たいへいようなのだ。
或る農学生の日誌 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
かういふみやく所謂いはゆる火山脈かざんみやくであつて、もつと著名ちよめい火山脈かざんみやく太平洋たいへいよう周圍しゆういよこたはつてゐる次第しだいである。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
外国がいこくというと、どこでしょうかとかんがえながらきますと、あのひろひろ太平洋たいへいようなみえて、そのあちらにあるくにからきたのだと先生せんせいはいわれました。
赤い船 (新字新仮名) / 小川未明(著)
太平洋たいへいよう中央部ちゆうおうぶとくにハワイとうにはキラウエアといふ有名ゆうめい活火山かつかざんがあるが、活火山かつかざんもつと豐富ほうふ場所ばしよはジャワとうである。こゝには活火山かつかざんだけのすう四十箇しじつこかぞへられるといはれてゐる。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
この使節しせつたちは、アメリカからむかえにきたふね、ポーハタンごうにのって太平洋たいへいようをわたるわけですが、それといっしょに、幕府ばくふは、日本にっぽん軍艦ぐんかん咸臨丸かんりんまるをアメリカへいかせることにしました。
「あっ、これがうみで、太平洋たいへいようか。」と、その兵士へいしは、をまるくして、あおなみていました。
とびよ鳴け (新字新仮名) / 小川未明(著)
こしにかたなをさした日本人にほんじんのかっこうが、ものめずらしかったせいもありましょうが、ちっぽけなふね太平洋たいへいようのあらなみとたたかってきたということに、よりおおく感動かんどうしたのにちがいありません。
そうおもうと、なんとなくあのあかふねなつかしいのであります。あのあかふね太平洋たいへいようわたって、うつくしいくにへいくのかとおもいますと、あのあかふねにどんなひとっていて、なにをしているかとかんがえました。
赤い船 (新字新仮名) / 小川未明(著)
うみだ、かわではないよ。太平洋たいへいようなんだ。」
とびよ鳴け (新字新仮名) / 小川未明(著)