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境界
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さかい
ふりがな文庫
“
境界
(
さかい
)” の例文
それから駒形に接近した
境界
(
さかい
)
にこれも有名だった
伊阪
(
いざか
)
という
金物屋
(
かなものや
)
がある(これは刃物が専門で、
何時
(
いつ
)
でも職人が多く買い物に来ていた)
幕末維新懐古談:12 名高かった店などの印象
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
前は、黒板塀で境されて居たが、右隣りと左隣りの
境界
(
さかい
)
には、槙の木がまばらに植えられてあるだけで、自由に出入りすることが出来た。
好色破邪顕正
(新字新仮名)
/
小酒井不木
(著)
また、中室との
境界
(
さかい
)
には、装飾のない
厳
(
いか
)
めしい
石扉
(
いしど
)
が一つあって、
側
(
かたわら
)
の壁に、古式の旗飾りのついた大きな鍵がぶら下っていた。
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
車道と人道の
境界
(
さかい
)
に垂れたる幾株の柳は、今や夢より醒めたらんように、吹くともなき風にゆらぎ
初
(
そ
)
めて、凉しき暁の露をほろほろと、
飜
(
こぼ
)
せば
銀座の朝
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
此の藤木川の
流
(
ながれ
)
が、当今静岡県と神奈川県の
境界
(
さかい
)
になって居ります。千歳川の
下
(
しも
)
に
五所
(
ごしょ
)
明神という古い
社
(
やしろ
)
があります。
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
色々な文献に残存しておりまして、世人を半信半疑の
境界
(
さかい
)
に迷わせておりますが、そのような実例を、只今申しました正木先生独創の学理に照してみますと
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
假初ながら十日ごしも見馴れては
他處
(
よそ
)
の人ともおもはれぬに、歸るに家なしとかいひし一言のあやしさをおもへば、いづれ
普通
(
なみ
)
ならぬ悲しき
境界
(
さかい
)
をさまよふにこそ
暗夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
禁令の打撃に
長閑
(
のどか
)
な美しい
戯作
(
げさく
)
の夢を破られなかった
昨日
(
きのう
)
の日と、禁令の打撃に身も心も恐れちぢんだ
今日
(
きょう
)
の日との間には、
劃然
(
かくぜん
)
として消す事のできない
境界
(
さかい
)
ができた。
散柳窓夕栄
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
幾年
(
いくとせ
)
かに
跨
(
またが
)
る
賊徒
(
ぞくと
)
征伐
(
せいばつ
)
の
軍
(
いくさ
)
の
旅路
(
たびじ
)
に、さながら
影
(
かげ
)
の
形
(
かたち
)
に
伴
(
ともな
)
う
如
(
ごと
)
く、ただの一
日
(
にち
)
として
脊
(
せ
)
の
君
(
きみ
)
のお
側
(
そば
)
を
離
(
はな
)
れなかった
弟橘姫
(
おとたちばなひめ
)
の
涙
(
なみだ
)
ぐましい
犠牲
(
ぎせい
)
の
生活
(
せいかつ
)
は、
実
(
じつ
)
にその
時
(
とき
)
を
境界
(
さかい
)
として
始
(
はじ
)
められたのでした。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
後
(
あと
)
でお
爺
(
じい
)
さんから
承
(
うけたまわ
)
るところによると、
私
(
わたくし
)
というものはその
時
(
とき
)
すっかり
御幣
(
ごへい
)
の
中
(
なか
)
に
入
(
はい
)
って
了
(
しま
)
ったのだそうで、つまり
御幣
(
ごへい
)
が
自分
(
じぶん
)
か、
自分
(
じぶん
)
が
御幣
(
ごへい
)
か、その
境界
(
さかい
)
が
少
(
すこ
)
しも
判
(
わか
)
らなくなったのでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
“境界”の意味
《名詞》
物と物との境。疆界。極限。
(出典:Wiktionary)
境
常用漢字
小5
部首:⼟
14画
界
常用漢字
小3
部首:⽥
9画
“境”で始まる語句
境内
境
境遇
境涯
境目
境地
境川
境木峠
境木
境論