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土中
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どちゅう
ふりがな文庫
“
土中
(
どちゅう
)” の例文
すると爆弾は
土中
(
どちゅう
)
で爆発すると、中からA液が出て来て、それが地隙や
土壌
(
どじょう
)
の
隙間
(
すきま
)
や通路などを通って、どんどん地中深く浸透してくるのさ。
今昔ばなし抱合兵団:――金博士シリーズ・4――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
土中
(
どちゅう
)
深
(
ふか
)
く、
石
(
いし
)
をまわりに
積
(
つ
)
んである
棺
(
かん
)
が、
掘
(
ほ
)
りだされたのは、ようやく
春
(
はる
)
の
日
(
ひ
)
の、かたむくころでありました。
うずめられた鏡
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
直
(
すぐ
)
に伴藏は羊羹箱の古いのに
彼
(
か
)
の像を入れ、畑へ
持出
(
もちだ
)
し
土中
(
どちゅう
)
へ深く埋めて、其の上へ
目標
(
めじるし
)
の竹を
立置
(
たてお
)
き
立帰
(
たちかえ
)
り、さアこれから百両の金の来るのを待つばかり
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
掘出し物という言葉は元来が
忌
(
いま
)
わしい言葉で、最初は
土中
(
どちゅう
)
冢中
(
ちょうちゅう
)
などから掘出した物ということに違いない。
骨董
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
落雷を、
土中
(
どちゅう
)
に
埋
(
うず
)
めて、自由の響きを
束縛
(
そくばく
)
したように、
渋
(
しぶ
)
って、
焦
(
いら
)
って、
陰
(
いん
)
に
籠
(
こも
)
って、
抑
(
おさ
)
えられて、岩にあたって、包まれて、激して、
跳
(
は
)
ね返されて、
出端
(
では
)
を失って、ごうと
吼
(
ほ
)
えている。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
脳髄
(
のうずい
)
や、
視官
(
しかん
)
、
言語
(
げんご
)
、
自覚
(
じかく
)
、
天才
(
てんさい
)
などは、
終
(
つい
)
には
皆
(
みな
)
土中
(
どちゅう
)
に
入
(
はい
)
ってしまって、やがて
地殻
(
ちかく
)
と
共
(
とも
)
に
冷却
(
れいきゃく
)
し、
何百万年
(
なんびゃくまんねん
)
と
云
(
い
)
う
長
(
なが
)
い
間
(
あいだ
)
、
地球
(
ちきゅう
)
と一
所
(
しょ
)
に
意味
(
いみ
)
もなく、
目的
(
もくてき
)
も
無
(
な
)
く
廻
(
まわ
)
り
行
(
ゆ
)
くようになるとなれば
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
地下戦車は、すさまじく土をはねとばしながら、すこしずつ、
斜面
(
しゃめん
)
の
土中
(
どちゅう
)
につきすすんでいった。
未来の地下戦車長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
ひとたび
土中
(
どちゅう
)
にうずもれた
金塊
(
きんかい
)
は、かならず、いつか
土
(
つち
)
の
下
(
した
)
から
光
(
ひかり
)
を
放
(
はな
)
つときがあるように、
利助
(
りすけ
)
の
作品
(
さくひん
)
が、また、
芸術
(
げいじゅつ
)
を
愛好
(
あいこう
)
する
人
(
ひと
)
たちから
騒
(
さわ
)
がれるときがきたのでした。
さかずきの輪廻
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
尤
(
もっと
)
も白翁堂と云う人相見の
老爺
(
おやじ
)
が少しは
覚
(
けど
)
って新幡随院の和尚に話すと、和尚は
疾
(
とう
)
より
覚
(
さと
)
っていて、盗んだ奴が
土中
(
どちゅう
)
へ埋め隠してあると云ったそうだが、
今日
(
きょう
)
初めて此の病人の話によれば
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「それが分らないのよ。
土中
(
どちゅう
)
に深く入っていて、中々掘りだせないんですって」
大空魔艦
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
原書は
Buried
(
ベリッド
)
a
(
エ
)
life
(
ライフ
)
という書名だそうで、酔った時はちと云い
悪
(
にく
)
い外題でございますが、生きながら女を
土中
(
どちゅう
)
に
埋
(
うず
)
め、生埋めに致しましたを土中から掘出しまする仏蘭西の話を
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“土中”の意味
《名詞》
土の中。
(出典:Wiktionary)
土
常用漢字
小1
部首:⼟
3画
中
常用漢字
小1
部首:⼁
4画
“土中”で始まる語句
土中物