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向側
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むかふがは
ふりがな文庫
“
向側
(
むかふがは
)” の例文
何
(
ど
)
うしても、ありや
萬里
(
ばんり
)
の
長城
(
ちやうじやう
)
の
向側
(
むかふがは
)
にゐるべき
人物
(
じんぶつ
)
ですよ。さうしてゴビの
沙漠
(
さばく
)
の
中
(
なか
)
で
金剛石
(
ダイヤモンド
)
でも
搜
(
さが
)
してゐれば
可
(
い
)
いんです
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
と云つた母の顔にも
美
(
うつ
)
くしい血が
上
(
のぼ
)
つた。滿は
其
(
その
)
儘
向側
(
むかふがは
)
の畑尾の傍へ行つてしまつた。鏡子はまた横になつてしまつた。
帰つてから
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
寒
(
さむ
)
い
時分
(
じぶん
)
だから
池
(
いけ
)
の
中
(
なか
)
はたゞ
薄濁
(
うすにご
)
りに
淀
(
よど
)
んでゐる
丈
(
だけ
)
で、
少
(
すこ
)
しも
清淨
(
しやうじやう
)
な
趣
(
おもむき
)
はなかつたが、
向側
(
むかふがは
)
に
見
(
み
)
える
高
(
たか
)
い
石
(
いし
)
の
崖外
(
がけはづ
)
れ
迄
(
まで
)
、
縁
(
えん
)
に
欄干
(
らんかん
)
のある
座敷
(
ざしき
)
が
突
(
つ
)
き
出
(
だ
)
して
居
(
ゐ
)
る
所
(
ところ
)
が
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
国府津で一緒になつた新聞記者が二人
向側
(
むかふがは
)
に腰を掛けて居るので、この人
等
(
ら
)
には
病
(
やまひ
)
のために
談
(
はなし
)
が出来ないと断つてあるのであるから、急に元気
附
(
づ
)
いたら
厭
(
いや
)
な気持を
起
(
おこ
)
させるに違ひないと思つて
帰つてから
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
島を越して
向側
(
むかふがは
)
の突き当りが
蓊鬱
(
こんもり
)
とどす
黒
(
ぐろ
)
く
光
(
ひか
)
つてゐる。女は
丘
(
おか
)
の
上
(
うへ
)
から其
暗
(
くら
)
い
木蔭
(
こかげ
)
を指した。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
滿は
向側
(
むかふがは
)
の
従兄
(
いとこ
)
に話しかけた。
帰つてから
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
「御神さん、電車へ乗るなら、
此所
(
こゝ
)
ぢや
不可
(
いけ
)
ない。
向側
(
むかふがは
)
だ」と教へながら
歩
(
ある
)
き
出
(
だ
)
した。神さんは礼を云つて
跟
(
つ
)
いて
来
(
き
)
た。代助は
手探
(
てさぐり
)
でもする様に、
暗
(
くら
)
い所を
好加減
(
いゝかげん
)
に
歩
(
ある
)
いた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
宗助
(
そうすけ
)
は
微笑
(
びせう
)
しながら、
急忙
(
せは
)
しい
通
(
とほ
)
りを
向側
(
むかふがは
)
へ
渡
(
わた
)
つて、
今度
(
こんど
)
は
時計屋
(
とけいや
)
の
店
(
みせ
)
を
覗
(
のぞ
)
き
込
(
こ
)
んだ。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「どうぞ」と云ひながら椅子をすゝめた儘、自分は
寝台
(
ベツド
)
の
向側
(
むかふがは
)
へ
回
(
まは
)
つた。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
向
常用漢字
小3
部首:⼝
6画
側
常用漢字
小4
部首:⼈
11画
“向”で始まる語句
向
向日葵
向島
向後
向脛
向背
向直
向合
向柳原
向山