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叩
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はた
ふりがな文庫
“
叩
(
はた
)” の例文
「馬道の三五郎親分のところにいましたよ。すっからかんに
叩
(
はた
)
いて、夜が明けてから
這々
(
ほうほう
)
の体で帰ったのを皆んな知っていまさア」
銭形平次捕物控:102 金蔵の行方
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
信斎は自分の学問の底を
叩
(
はた
)
いて、色々
利益
(
ため
)
になりさうな名句を拾ひ集めては比べてみたりした。そして
漸
(
やつ
)
と出来上つたのが、
平
(
ひら
)
の蓋に
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「さうでさ、
餘
(
よ
)
つ
程
(
ぽど
)
に
成
(
な
)
りあんすがね、ありや
鬼怒川
(
きぬがは
)
へ
蚤
(
のみ
)
叩
(
はた
)
くつて
行
(
い
)
つてそれつ
切
(
き
)
りに
成
(
な
)
つちやつたのせ」
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
彼女は
復讐
(
ふくしゅう
)
の小気味よさを感じながらこれ等の覆いものを
悉
(
ことごと
)
く
剥
(
は
)
ぎ取った。子供の眼鼻に
塵
(
ちり
)
の入らぬよう
手拭
(
てぬぐい
)
を
冠
(
かぶ
)
せといて座敷の中をざっと
叩
(
はた
)
いたり掃いたりした。
食魔
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
即ち僕の願はどうにかしてこの霜を
叩
(
はた
)
き落さんことであります。どうにかしてこの古び果てた
習慣
(
カストム
)
の圧力から
脱
(
の
)
がれて、驚異の念を以てこの宇宙に
俯仰介立
(
ふぎょうかいりつ
)
したいのです。
牛肉と馬鈴薯
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
▼ もっと見る
父は
吸殻
(
すいがら
)
を手で
叩
(
はた
)
きながら「二郎がきっと何とか聞くだろうと思った。二郎面白いだろう。世間にはずいぶんいろいろな人があるもんだよ」と云って自分を見た。自分はただ「へえ」と答えた。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
慶作は出直さうと思つて、
逡巡
(
もぢ/\
)
してゐると、寝鎮まつた筈の家の中から、ぱた/\物を
叩
(
はた
)
く音がして折々何か掛声でもするらしい
容子
(
ようす
)
がある。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
盲目
(
めくら
)
も
有繋
(
まさか
)
お
袋
(
ふくろ
)
だから
畸形
(
かたわ
)
に
成
(
な
)
つちや
他人
(
ひと
)
の
處
(
とこ
)
なんぞよりやえゝと
思
(
おも
)
つたんでがせうね、さうしたらお
内儀
(
かみ
)
さん
盲目
(
めくら
)
が
錢
(
ぜに
)
叩
(
はた
)
いつちやつたら
又
(
また
)
打棄
(
うつちや
)
つて、
聞
(
き
)
いて
見
(
み
)
ちや
酷
(
ひ
)
でえ
噺
(
はなし
)
なのせ
本當
(
ほんたう
)
に
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
目
(
ま
)
のあたり帝劇で聴き、そのブランスウィックや、コロムビアのライト・ブルーのレコードを、財布を
叩
(
はた
)
いて買った者にとっては、いともなつかしき古典であることも言い添えなければなるまい。
名曲決定盤
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
、
野村長一
(著)
「どうした、
蛙奴
(
けえるめ
)
居
(
ゐ
)
ねえか、
此
(
こ
)
の
棒
(
ぼう
)
でばた/″\と
叩
(
はた
)
いてやれ、さうしたら
痛
(
いて
)
えようつて
蛙奴
(
けえるめ
)
が
泣
(
な
)
くべえな、
泣
(
な
)
くな
蛙
(
けえる
)
だよう、よきは
泣
(
な
)
かねえようつてなあ」おつぎは
與吉
(
よきち
)
を
抱
(
だ
)
いた
儘
(
まゝ
)
勘次
(
かんじ
)
の
方
(
ほう
)
を
見
(
み
)
て
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
叩
漢検準1級
部首:⼝
5画
“叩”を含む語句
打叩
叩頭
袋叩
羽叩
鉢叩
目叩
屡叩
繁叩
叩音
鉦叩
蠅叩
叩付
叩殺
引叩
叩鉦
叩頭百拝
眼叩
御叩頭
叩門
叩戸
...