トップ
>
南
>
なん
ふりがな文庫
“
南
(
なん
)” の例文
不意に陽がかげって頭の上へ
覆
(
おおい
)
をせられたような気がするので、
南
(
なん
)
三
復
(
ふく
)
は
騎
(
の
)
っている
驢
(
ろば
)
から落ちないように注意しながら空を見た。
竇氏
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
そして云うまでもなくこの子供部の中に朝鮮の子供でもいたならば、私は強いてでも自分を
南
(
なん
)
と呼ぶように主張したであろうと自ら弁明もしていた。
光の中に
(新字新仮名)
/
金史良
(著)
与吉は
独
(
ひとり
)
で頷いたが、
背向
(
うしろむき
)
になって、
肱
(
ひじ
)
を張って、
南
(
なん
)
の字の印が動く、半被の袖をぐッと引いて、手を
掉
(
ふ
)
って
三尺角
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「けんどお前は常時此處に居るんやし、お時さんは自分の家に居るんやさかい、どうしてもお前の方が憎まれる。……寢てるとこ咽喉笛に
喰
(
くら
)
ひ付かれたら
南
(
なん
)
まん
陀佛
(
だぶつ
)
や。」
天満宮
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
一
天
(
てん
)
、
地
(
ち
)
六、
南
(
なん
)
三、
北
(
ほく
)
四、
東
(
とう
)
五、
西
(
せい
)
二とも申しやす、まずこの六つの数を、丁と半との二種類に振分けること前文の通り、丁てえのは丁度ということで、ちょうど割りきれる数がとりも直さず丁
大菩薩峠:41 椰子林の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
▼ もっと見る
「
毛
(
もう
)
将軍と
南
(
なん
)
将軍の二人でございます。」
織成
(新字新仮名)
/
蒲 松齢
(著)
與吉
(
よきち
)
は
獨
(
ひとり
)
で
頷
(
うなづ
)
いたが、
背向
(
うしろむき
)
になつて、
肱
(
ひぢ
)
を
張
(
は
)
つて、
南
(
なん
)
の
字
(
じ
)
の
印
(
しるし
)
が
動
(
うご
)
く、
半被
(
はつぴ
)
の
袖
(
そで
)
をぐツと
引
(
ひ
)
いて、
手
(
て
)
を
掉
(
ふ
)
つて
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
南
(
なん
)
先生でしょう?」そう云ったかと思うと彼は私の手に自分の脇にかかえていた上服を投げ附けて、嬉々としながら石段をひとり駆け下りて行くのだった。
光の中に
(新字新仮名)
/
金史良
(著)
そう云えば私はこの協会の中では、いつの間にか
南
(
みなみ
)
先生で通っていた。私の苗字は御存じのように
南
(
なん
)
と読むべきであるが、いろいろな理由で日本名風に呼ばれていた。
光の中に
(新字新仮名)
/
金史良
(著)
目鼻立
(
めはなだち
)
の
愛
(
あい
)
くるしい、
罪
(
つみ
)
の
無
(
な
)
い
丸顏
(
まるがほ
)
、
五分刈
(
ごぶがり
)
に
向顱卷
(
むかうはちまき
)
、
三尺帶
(
さんじやくおび
)
を
前
(
まへ
)
で
結
(
むす
)
んで、
南
(
なん
)
の
字
(
じ
)
を
大
(
おほき
)
く
染拔
(
そめぬ
)
いた
半被
(
はつぴ
)
を
着
(
き
)
て
居
(
ゐ
)
る、これは
此處
(
こゝ
)
の
大家
(
たいけ
)
の
仕着
(
しきせ
)
で、
挽
(
ひ
)
いてる
樟
(
くすのき
)
も
其
(
そ
)
の
持分
(
もちぶん
)
。
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
目鼻立
(
めはなだち
)
の愛くるしい、罪の無い丸顔、
五分刈
(
ごぶがり
)
に
向顱巻
(
むこうはちまき
)
、
三尺帯
(
さんじゃくおび
)
を前で結んで、
南
(
なん
)
の字を
大
(
おお
)
く
染抜
(
そめぬ
)
いた
半被
(
はっぴ
)
を着て居る、これは
此処
(
ここ
)
の
大家
(
たいけ
)
の
仕着
(
しきせ
)
で、挽いてる樟もその
持分
(
もちぶん
)
。
三尺角
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“南”の解説
南(みなみ)は、北極星とは対蹠の方位。東西が相対的な位置関係にあるのに対して南北は絶対的な位置関係にある。北回帰線以北で、太陽高度が最も高くなる方位。逆に南回帰線以南では、太陽高度が最も低くなる。
方位磁針のS極が指す「南」は厳密には磁南といい、南とは多少のずれがある。日本国内では、その差は約5~7°で、地域により異なる。
(出典:Wikipedia)
南
常用漢字
小2
部首:⼗
9画
“南”を含む語句
南瓜
南風
南方
南無阿弥陀仏
東南風
印南野
南瓜畑
南部
南無三宝
東南
南陽
済南
印南
神南備
南京
南無
日南
西南
南京玉
南北
...