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半合羽
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はんがっぱ
ふりがな文庫
“
半合羽
(
はんがっぱ
)” の例文
出し
半合羽
(
はんがっぱ
)
日和下駄
(
ひよりげた
)
にて
浅草山
(
あさくさやま
)
の
宿辺
(
しゅくへん
)
の
住居
(
すまい
)
より木挽町楽屋へ通ひ衣裳
鬘
(
かつら
)
大小
(
だいしょう
)
の道具帳を書きまた番附表看板
等
(
とう
)
の下絵を綺麗に書く。
書かでもの記
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
と云うから小僧が戸を明けると這入って来た男は、
半合羽
(
はんがっぱ
)
に千草の股引に草鞋がけで、一本お
太刀
(
たち
)
を差して、手には小包を提げたまゝ
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
竹の笠と、
半合羽
(
はんがっぱ
)
と、カルサンと、
藁沓
(
わらぐつ
)
といったようなものが、取揃えられてあるのを見ると、あれをお借りしようという気になりました。
大菩薩峠:32 弁信の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
黒の
半合羽
(
はんがっぱ
)
を着たまま奥の方に腰掛け、
膳
(
ぜん
)
を前にして、供の男を相手にしきりに
箸
(
はし
)
を動かしている客もある。その人が中津川の景蔵だった。
夜明け前:03 第二部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
薬研堀
(
やげんぼり
)
の
不動様
(
ふどうさま
)
へ、
心願
(
しんがん
)
があっての
帰
(
かえ
)
りがけ、
黒
(
くろ
)
八
丈
(
じょう
)
の
襟
(
えり
)
のかかったお
納戸茶
(
なんどちゃ
)
の
半合羽
(
はんがっぱ
)
に
奴蛇
(
やっこじゃ
)
の
目
(
め
)
を
宗
(
そう
)
十
郎
(
ろう
)
好
(
ごの
)
みに
差
(
さ
)
して、
中小僧
(
ちゅうこぞう
)
の
市松
(
いちまつ
)
を
供
(
とも
)
につれた、
紙問屋
(
かみどんや
)
橘屋
(
たちばなや
)
の
若旦那
(
わかだんな
)
徳太郎
(
とくたろう
)
の
眼
(
め
)
は
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
▼ もっと見る
鉄無地の
道行
(
みちゆき
)
半合羽
(
はんがっぱ
)
、
青羅紗
(
あおらしゃ
)
の
柄袋
(
つかぶくろ
)
、
浅黄
(
あさぎ
)
甲斐絹
(
かいき
)
の
手甲脚半
(
てっこうきゃはん
)
、
霰小紋
(
あられこもん
)
の
初袷
(
はつあわせ
)
を裾短かに着て、袴は穿かず、鉄扇を手に持つばかり。斯うすると竜次郎の男振りは、
一入
(
ひとしお
)
目立って光るのであった。
死剣と生縄
(新字新仮名)
/
江見水蔭
(著)
物干の間から
覗
(
のぞ
)
いて見ると紺の
股引
(
ももひき
)
に
唐桟縞
(
とうざんじま
)
の
双子
(
ふたこ
)
の尻を端折り、上に
鉄無地
(
てつむじ
)
の
半合羽
(
はんがっぱ
)
を着て帽子も
冠
(
かぶ
)
らぬ四十年輩の薄い
痘痕
(
あばた
)
の男である。
雪解
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
側にいた
年齢
(
としごろ
)
廿二三で
半合羽
(
はんがっぱ
)
を着ている
商人体
(
あきんどてい
)
の男が、草鞋の
穢
(
よご
)
れたのを
穿
(
は
)
いて
頬冠
(
ほうかむ
)
りをしながら、此の男も出に掛りますと、
突然
(
いきなり
)
傍にあった角右衞門の風呂敷包を
引攫
(
ひっさら
)
って
迯
(
に
)
げましたから
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
菅
(
すげ
)
の深い三度笠を
冠
(
かぶ
)
りまして、
半合羽
(
はんがっぱ
)
に
柄袋
(
つかぶくろ
)
のかゝった大小を
帯
(
たい
)
し、
脚半甲
(
きゃはんこう
)
がけ
草鞋穿
(
わらじばき
)
で、いかにも旅馴れて居りまする
扮装
(
いでたち
)
、
行李
(
こうり
)
を肩にかけ急いで松倉町から、
斯
(
こ
)
う細い横町へ曲りに掛ると
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
半
常用漢字
小2
部首:⼗
5画
合
常用漢字
小2
部首:⼝
6画
羽
常用漢字
小2
部首:⽻
6画
“半”で始まる語句
半
半分
半刻
半纏
半襟
半纒
半身
半年
半切
半歳