“兒童(じどう)” の例文
新字:児童
そして、先生(せんせい)も亦(ま)た、一心不亂(いつしんふらん)に此精神(このせいしん)を以(もつ)て兒童(じどう)を導(みちび)き、何時(いつ)も樂(たのし)げに見(み)え、何時(いつ)も其顏(そのかほ)は希望(きばう)に輝(かゞ)やいて居(ゐ)ました。
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
此校舍(このこうしや)は木造二階建(もくぞうにかいだて)であつたが、地震(ぢしん)のために中央部(ちゆうおうぶ)が階下(かいか)まで崩壞(ほうかい)し、可憐(かれん)な兒童(じどう)を二名程(にめいほど)壓殺(あつさつ)したのであつた。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
赤子(あかご)や兒童(じどう)の死體(したい)は、大(おほ)きい土器(どき)の壺(つぼ)に入(い)れて特別(とくべつ)に葬(はうむ)つてある場合(ばあひ)が多(おほ)いのです。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
石燈籠(いしどうろう)は餘(あま)り強大(きようだい)ならざる地震(ぢしん)の場合(ばあひ)にも倒(たふ)れ易(やす)く、さうして近(ちか)くにゐたものを壓死(あつし)せしめがちである。特(とく)に兒童(じどう)が顛倒(てんとう)した石燈籠(いしどうろう)のために生命(せつめい)を失(うしな)つた例(れい)は頗(すこぶ)る多(おほ)い。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
七里(り)の途(みち)はたゞ山(やま)ばかり、坂(さか)あり、谷(たに)あり、溪流(けいりう)あり、淵(ふち)あり、瀧(たき)あり、村落(そんらく)あり、兒童(じどう)あり、林(はやし)あり、森(もり)あり、寄宿舍(きしゆくしや)の門(もん)を朝早(あさはや)く出(で)て日(ひ)の暮(くれ)に家(うち)に着(つ)くまでの間(あひだ)、自分(じぶん)は此等(これら)の形(かたち)、色(いろ)、光(ひかり)
画の悲み (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
そこで偶(たま/\)地震(ぢしん)でも起(おこ)ると兒童(じどう)は逃(に)げ惑(まど)ひ、そこらにある立木(たちき)或(あるひ)は石燈籠(いしどうろう)にしがみつく。これは恐(おそ)らくかういふ場合(ばあひ)、保護者(ほごしや)の膝(ひざ)にしがみつく習慣(しゆうかん)から斯(か)く導(みちび)かれるものであらう。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)