トップ
>
今日迄
>
こんにちまで
ふりがな文庫
“
今日迄
(
こんにちまで
)” の例文
小皿には好物の納豆も附いた。其時丑松は膳に向ひ乍ら、
兎
(
と
)
も
角
(
かく
)
も斯うして生きながらへ来た
今日迄
(
こんにちまで
)
を不思議に
難有
(
ありがた
)
く考へた。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
「
成效
(
せいかう
)
」と
宗助
(
そうすけ
)
は
非常
(
ひじやう
)
に
縁
(
えん
)
の
遠
(
とほ
)
いものであつた。
宗助
(
そうすけ
)
は
斯
(
か
)
ういふ
名
(
な
)
の
雜誌
(
ざつし
)
があると
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
さへ、
今日迄
(
こんにちまで
)
知
(
し
)
らなかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
それを二つとない宝のように、人に後指を差されて迄も愛して呉れたのは、生れて以来
今日迄
(
こんにちまで
)
何万人となく人に出会ったけれど、
其中
(
そのうち
)
で唯祖母と父母あるばかりだ。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
然
(
しか
)
し
私
(
わたくし
)
は
生
(
うま
)
れた
其日
(
そのひ
)
より
今日迄
(
こんにちまで
)
、
絶
(
た
)
えず
苦痛
(
くつう
)
を
嘗
(
な
)
めてゐるのです、
其故
(
それゆゑ
)
私
(
わたくし
)
は
自分
(
じぶん
)
を
貴方
(
あなた
)
よりも
高
(
たか
)
いもの、
萬事
(
ばんじ
)
に
於
(
おい
)
て、より
多
(
おほ
)
く
精通
(
せいつう
)
してゐるものと
認
(
みと
)
めて
居
(
を
)
るです。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
三十年後の
今日迄
(
こんにちまで
)
依然として其の色を変ぜざるのみか、
一度
(
ひとたび
)
やまと新聞に写し
植字
(
うえ
)
たるに、
這
(
こ
)
も
復
(
また
)
時期に
粟田口
(
あわだぐち
)
鋭き作意と
笛竹
(
ふえたけ
)
の響き渡り、
恰
(
あたか
)
も
船人
(
せんどう
)
の山に登るべき高評なりしを
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):01 序
(新字新仮名)
/
条野採菊
(著)
▼ もっと見る
十三の年から
今日迄
(
こんにちまで
)
受けた恩愛は一生忘れまい。何時までも自分は奥様の傍に居て親と呼び子と呼ばれたい心は山々。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
翌日
(
よくじつ
)
代助は但馬にゐる友人から長い手紙を受取つた。此友人は学校を卒業すると、すぐ国へ
帰
(
かへ
)
つたぎり、
今日迄
(
こんにちまで
)
ついぞ東京へ
出
(
で
)
た事のない男であつた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
これが私の
今日迄
(
こんにちまで
)
の経歴だ。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
「何を
叱
(
しか
)
られたんだか、あんまり要領を得ない。然し
御父
(
おとう
)
さんの国家社会の
為
(
ため
)
に尽すには驚ろいた。何でも十八の
年
(
とし
)
から
今日迄
(
こんにちまで
)
のべつに
尽
(
つく
)
してるんだつてね」
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
同族の受けた
種々
(
さま/″\
)
の悲しい恥、世にある不道理な習慣、『番太』といふ乞食の階級よりも
一層
(
もつと
)
劣等な人種のやうに
卑
(
いやし
)
められた
今日迄
(
こんにちまで
)
の穢多の歴史を繰返した。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
それでも
夫
(
をつと
)
の
弟
(
おとうと
)
だと
思
(
おも
)
ふので、
成
(
な
)
るべくは
反
(
そり
)
を
合
(
あは
)
せて、
少
(
すこ
)
しでも
近
(
ちか
)
づける
樣
(
やう
)
に/\と、
今日迄
(
こんにちまで
)
仕向
(
しむ
)
けて
來
(
き
)
た。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
去ればこそ
今日迄
(
こんにちまで
)
西洋人の作った作物を西洋人が評する場合に、便宜に応じて
沢山
(
たくさん
)
な名をつけている。
高浜虚子著『鶏頭』序
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
今
常用漢字
小2
部首:⼈
4画
日
常用漢字
小1
部首:⽇
4画
迄
漢検準1級
部首:⾡
7画
“今日”で始まる語句
今日
今日日
今日様
今日明日
今日は
今日限
今日此頃
今日等
今日丈
今日歸