交番かうばん)” の例文
いや、なにまをうちに、ハヤこれはさゝゆきいてさふらふが、三時さんじすぎにてみせはしまひ、交番かうばんかどについてまがる。このながれひとつどねぎあらへり。
弥次行 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
かへしには何時いつでもい、薄馬鹿野郎うすばかやらうめ、弱虫よはむしめ、こしぬけの活地いくぢなしめ、かへりには待伏まちぶせする、横町よこてうやみをつけろと三五らう土間どま投出なげだせば、をりから靴音くつおとたれやらが交番かうばんへの注進ちうしんいまぞしる
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
とつた鼠は交番かうばんにもつていつて つてもらふだらうな
かう買物かひもの出掛でかけるみちだ。中里町なかざとまちから寺町てらまちかうとする突當つきあたり交番かうばんひとだかりがしてるので通過とほりすぎてから小戻こもどりをして、立停たちどまつて、すこはなれたところ振返ふりかへつてた。
迷子 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
すると 火星には交番かうばんもあるといふことになるわね
つい、その一時代前ひとじだいまへには、そこは一面いちめん大竹藪おほたけやぶで、よわ旗本はたもとは、いまの交番かうばんところまでひるけたとふのである。酒井家さかゐけ出入でいり大工だいく大棟梁おほとうりやうさづけられて開拓かいたくした。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
交番かうばん巡査おまはりさんが、クツクツつてわらつてたつけね。」
廓そだち (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
巡査じゆんさ交番かうばん凭懸よりかゝつて
迷子 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)