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主家
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しゅか
ふりがな文庫
“
主家
(
しゅか
)” の例文
その秋
生国
(
しょうごく
)
の
遠州
(
えんしゅう
)
浜松在に
隠遁
(
いんとん
)
して、半士半農の生活を送ることとなったが、その翌年の正月になって
主家
(
しゅか
)
は
改易
(
かいえき
)
になってしまった。
切支丹転び
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
主家
(
しゅか
)
の時間だからと思わずに、若い時にせっせと働く
習慣
(
くせ
)
をつけなければ、一生まめに身体を動かすことのできない人になります。
女中訓
(新字新仮名)
/
羽仁もと子
(著)
是は
主家
(
しゅか
)
金森家改易の折、皆々一家中の者が引取ります節に分配しました金子で、それを持ちまして手前共が求めました酒肴でございます
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
これはとばかりに、若者は
真蒼
(
まっさお
)
になって
主家
(
しゅか
)
へ
駈込
(
かけこ
)
んで来たが、この時
既
(
すで
)
に娘は、哀れにも息を
引取
(
ひきと
)
っていたとの事である。
テレパシー
(新字新仮名)
/
水野葉舟
(著)
わずかの間もずるけずに何かしていて、
主家
(
しゅか
)
の物などは間違ってもちょろまかすような男ではなかった。
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
▼ もっと見る
吉之丞の父の吉次は松永久秀の家臣で、
主家
(
しゅか
)
断絶後
(
だんぜつご
)
、牢人していたのを島津
貴久
(
たかひさ
)
に見出され、
貴久
(
たかひさ
)
の言付けで、長崎に船屋敷をおいて海外貿易をはじめるようになったのである。
呂宋の壺
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
その殆ど中央に
主家
(
しゅか
)
の使いふるしの
毀
(
こわ
)
れかかった籐椅子が置いてあるのだ。
夢遊病者の死
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
何か
仔細
(
しさい
)
がなくては、
妄
(
みだり
)
に
主家
(
しゅか
)
を駈落ちなどする男ではない。
忠義
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「岐阜へ。ふうむ……。
主家
(
しゅか
)
のお使いか」
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
六郎は
己
(
じぶん
)
が怪しい女房を刺すとともに、
扇
(
おうぎ
)
の
要
(
かなめ
)
でも
除
(
と
)
ったように
主家
(
しゅか
)
の乱脈になったことを考えずにはいられなかった。
頼朝の最後
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
主名は申されません、
主家
(
しゅか
)
の
恥辱
(
はじ
)
に相成る事、どのようなお尋ねがあっても主人の名前は申されません、
仮令
(
たとい
)
身体が砕けましょうとも、骨が折れましても主名を
政談月の鏡
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
主家
(
しゅか
)
の方へ戻って来る途中、
其処
(
そこ
)
は山の
裾
(
すそ
)
を廻る道なので右の方が松林で、左が
田畝
(
たんぼ
)
になっているのであるが、彼はその
途
(
みち
)
を一人急いで、娘のことなど考えながらやって来ると
テレパシー
(新字新仮名)
/
水野葉舟
(著)
我等儀
主家
(
しゅか
)
滅亡の後八ヶ年の間同類を集め、豪家又は大寺へ強盗に押入り、
数多
(
あまた
)
の金銀を奪い、実に悪いという悪い事は
総
(
すべ
)
て我等が
指揮
(
さしず
)
して是迄悪行を
累
(
かさ
)
ねしが
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
心得違いの至りではあるが、拙者若江を連出し、当家へまいって隠れて居りましたなれども、不義
淫奔
(
いたずら
)
をして
主家
(
しゅか
)
を
立退
(
たちの
)
くくらいの
不埓者
(
ふらちもの
)
では有りますけれども
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
重々恐入った次第で何分にもお
許
(
ゆるし
)
を願います、
主家
(
しゅか
)
改易の後、心得違いを致して賊の
頭
(
かしら
)
となり、二百人からの同類を集めて
豪家
(
ごうか
)
大寺
(
おおでら
)
へ押入り、
数多
(
あまた
)
の金を奪い、
或
(
あるい
)
は
追剥
(
おいはぎ
)
を致し
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
手前
主名
(
しゅめい
)
は
明
(
あか
)
し兼ねまするが、
胡乱
(
うろん
)
と
思召
(
おぼしめ
)
すなれば主名も申し上げまするが、手前事は元千百五十石を取った天下の
旗下
(
はたもと
)
の用人役をした山倉富右衞門の
忰
(
せがれ
)
富五郎と申す者
主家
(
しゅか
)
改易になり
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
仮令
(
たとい
)
主
(
しゅう
)
でも家来でもお家の為を思う者を用いなければ止むを得んから
主家
(
しゅか
)
を出る、
飢死
(
うえじに
)
しても此の屋敷には居らんと、重役の者と
争論
(
いさかい
)
を致しまして家出を致しまして四ヶ年程浪人致して居りました
政談月の鏡
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
是は拙者の考えで容易に
他人
(
ひと
)
に話すべき事ではござらんが、御再考下さるよう……拙者は決して逃隠れはいたしませんが、お互に年来御高恩を
蒙
(
こうむ
)
った
主家
(
しゅか
)
の大事、証拠にもならんような事なれども
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
あんな者へ付けては置かれん、酒ゆえに
主家
(
しゅか
)
をお
暇
(
いとま
)
に成るような者には添わせて置かんと、無理無体に離縁を取ったが、お行方の事は此の
年月
(
としつき
)
忘れた事はありませぬ、そうしてお父様が亡くなっては
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“主家”の意味
《名詞》
主君や主人の家。
(出典:Wiktionary)
主
常用漢字
小3
部首:⼂
5画
家
常用漢字
小2
部首:⼧
10画
“主”で始まる語句
主
主人
主婦
主水
主翁
主従
主題
主君
主税
主計