“不埓者”の読み方と例文
読み方割合
ふらちもの100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鹽「其のおりは悪い奴、主人の妹をそゝのかし、家出をいたすは不埓者ふらちものと云っていたが、此の五六年此のかた懐かしくて、実に逢いたく存じていたな」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
この不埓者ふらちものめといって、その肩の処をつらまえて引起ひきおこして、目のめてるのを尚おグン/″\ゆたぶってやったことがある。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
売った不埓者ふらちものじゃ。早乙女主水之介、約束通り土産一匹つかわすとこのように申し伝えて、今ただちに南町御番所の水島宇右衛門なる与力の許へ引立てて参れ