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不埓者
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ふらちもの
ふりがな文庫
“
不埓者
(
ふらちもの
)” の例文
鹽「其の
折
(
おり
)
は悪い奴、主人の妹をそゝのかし、家出をいたすは
不埓者
(
ふらちもの
)
と云っていたが、此の五六年此の
方
(
かた
)
懐かしくて、実に逢いたく存じていたな」
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
この
不埓者
(
ふらちもの
)
めと
云
(
いっ
)
て、その肩の処をつらまえて
引起
(
ひきおこ
)
して、目の
醒
(
さ
)
めてるのを尚おグン/″\ゆたぶって
遣
(
やっ
)
たことがある。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
売った
不埓者
(
ふらちもの
)
じゃ。早乙女主水之介、約束通り土産一匹つかわすとこのように申し伝えて、今ただちに南町御番所の水島宇右衛門なる与力の許へ引立てて参れ
旗本退屈男:03 第三話 後の旗本退屈男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
『さては、
格之進
(
かくのしん
)
めに
唆
(
そその
)
かされて、
明日
(
あした
)
を前に、立ち退いたものとみえる。……不!
不埓者
(
ふらちもの
)
めが!』
夕顔の門
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
不埓者
(
ふらちもの
)
めがッ。傷がむずむずと鳴いて参った! 京弥! 千二百石直参旗本の格式通り供揃いせい!」
旗本退屈男:10 第十話 幽霊を買った退屈男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
▼ もっと見る
心得違いの至りではあるが、拙者若江を連出し、当家へまいって隠れて居りましたなれども、不義
淫奔
(
いたずら
)
をして
主家
(
しゅか
)
を
立退
(
たちの
)
くくらいの
不埓者
(
ふらちもの
)
では有りますけれども
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
侯成は聞きつけて馬飼の者どもを追いかけ、
不埓者
(
ふらちもの
)
をみなごろしにして、馬もすべて取返してきた。
三国志:05 臣道の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ましてや世の
亀鑑
(
きかん
)
たるべき旗本中にかかる
不埓者
(
ふらちもの
)
めが横行致しおると承わっては、同じ八万騎の名にかけて容赦ならぬ。いかにも身共、御所望の品々御用立て仕ろうぞ
旗本退屈男:08 第八話 日光に現れた退屈男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
『仔細を存じおりながら、訴えを怠りおった
不埓者
(
ふらちもの
)
、軍律に照らすっ』
篝火の女
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
三日前の夜、こちらの沼田先生にお
伴
(
とも
)
して、百姓共をとり返しに参ったのもこの主水之介よ。そこのその旅姿の女も、身共の妹じゃわい。八万騎一統の名を
穢
(
けが
)
す
不埓者
(
ふらちもの
)
めがッ。
旗本退屈男:08 第八話 日光に現れた退屈男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
「この小輩め。不、
不埓者
(
ふらちもの
)
めが!」
三国志:05 臣道の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
不埓者
(
ふらちもの
)
っ」
三国志:08 望蜀の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
不埓者
(
ふらちもの
)
っ」
三国志:03 群星の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
不
常用漢字
小4
部首:⼀
4画
埓
部首:⼟
10画
者
常用漢字
小3
部首:⽼
8画
“不埓”で始まる語句
不埓
不埓千万
不埓千萬
不埓奴
不埓至極