“ふらちもの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
不埒者59.3%
不埓者40.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「師の御房……不埒者ふらちものの覚明はここにおりました」走り出て、その前へ、ぺたっと両手をつかえた。善信は、眼を落して
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
や/\それは八重やへらねばぞ杉原すぎはらさまはそのやうな柔弱にうじやく放垨はうらつなおひとければ申してからが心配しんぱいなり不埒者ふらちものいたづらもの御怒おいかりにならばなんとせん
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
売った不埓者ふらちものじゃ。早乙女主水之介、約束通り土産一匹つかわすとこのように申し伝えて、今ただちに南町御番所の水島宇右衛門なる与力の許へ引立てて参れ
『さては、格之進かくのしんめにそそのかされて、明日あしたを前に、立ち退いたものとみえる。……不! 不埓者ふらちものめが!』
夕顔の門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)