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不祥
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ふしやう
ふりがな文庫
“
不祥
(
ふしやう
)” の例文
我
(
わが
)
住
(
すむ
)
魚沼郡
(
うをぬまこほり
)
の内にて
雪頽
(
なだれ
)
の
為
(
ため
)
に
非命
(
ひめい
)
の
死
(
し
)
をなしたる事、其村の人のはなしをこゝに
記
(
しる
)
す。しかれども人の
不祥
(
ふしやう
)
なれば
人名
(
じんめい
)
を
詳
(
つまびらか
)
にせず。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
母屋
(
おもや
)
にはいろ/\の
不祥
(
ふしやう
)
なことがあつたので、新夫婦の部屋を、
離室
(
はなれ
)
に定めたのは、主人源吉の心盡しでせう。
銭形平次捕物控:081 受難の通人
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
古老
(
こらう
)
は
眉
(
まゆ
)
を
顰
(
ひそ
)
め、
壯者
(
さうしや
)
は
腕
(
うで
)
を
扼
(
やく
)
し、
嗚呼
(
あゝ
)
、
兒等
(
こら
)
不祥
(
ふしやう
)
なり。
輟
(
や
)
めよ、
輟
(
や
)
めよ、
何
(
なん
)
ぞ
君
(
きみ
)
が
代
(
よ
)
を
細石
(
さゞれいし
)
に
壽
(
ことぶ
)
かざる!
蛇くひ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
狂暴なる露人の東方政策は明らかにこの吾人に下れる最大の自覚に対する魔軍の妨害、また世界悠久の進運に対する
不祥
(
ふしやう
)
の禍根なりとし、吾人と共に
斯
(
かく
)
の如き大自覚を有する者は
閑天地
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
これを
繋
(
つな
)
がんとするに
其
(
そ
)
の
大
(
おほい
)
なる
旗竿
(
はたざを
)
を
倒
(
たふ
)
さずしては
如何
(
いかん
)
ともなし
難
(
がた
)
し。これを
倒
(
たふ
)
さんは
不祥
(
ふしやう
)
なりとて、
仰
(
あふ
)
いで
評議
(
ひやうぎ
)
區々
(
まち/\
)
なり。
沈光
(
ちんくわう
)
これを
見
(
み
)
て
笑
(
わら
)
つて
曰
(
いは
)
く、
仔細
(
しさい
)
なしと。
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
○こゝに
我
(
わが
)
郡中
(
ぐんちゆう
)
の
山村
(
さんそん
)
に(
不祥
(
ふしやう
)
のことなれば地名人名をはぶく)まづしき
農夫
(
のうふ
)
ありけり、老母と妻と十三の女子七ツの男子あり。此農夫
性質
(
せいしつ
)
篤実
(
とくじつ
)
にしてよく母につかふ。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
○こゝに
我
(
わが
)
郡中
(
ぐんちゆう
)
の
山村
(
さんそん
)
に(
不祥
(
ふしやう
)
のことなれば地名人名をはぶく)まづしき
農夫
(
のうふ
)
ありけり、老母と妻と十三の女子七ツの男子あり。此農夫
性質
(
せいしつ
)
篤実
(
とくじつ
)
にしてよく母につかふ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
然
(
さ
)
るからに執念の留まれるゆゑにや、常には
然
(
さ
)
せる
怪
(
くわい
)
無きも、
後住
(
こうぢう
)
なる旗野の家に
吉事
(
きつじ
)
ある
毎
(
ごと
)
に、
啾々
(
しう/\
)
たる
婦人
(
をんな
)
の
泣声
(
なきごゑ
)
、不開室の内に聞えて、
不祥
(
ふしやう
)
ある時は、さも
心地好
(
こゝちよ
)
げに笑ひしとかや。
妖怪年代記
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
さて当日
新婚
(
しんこん
)
ありつる家に、
神使
(
じんし
)
たるべき人は百姓の内
旧家
(
きうか
)
門地の
輩
(
ともがら
)
神使を
務
(
つとむ
)
べき家定めあり、その中にて
服忌
(
ぶくき
)
はさら也、
寡
(
やもめ
)
なる
者
(
もの
)
、家内に病人あるもの、
縁類
(
えんるゐ
)
に
不祥
(
ふしやう
)
ありしもの
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
乘客
(
じようかく
)
の
暗愁
(
あんしう
)
とは
他
(
た
)
なし、
此
(
こ
)
の
不祥
(
ふしやう
)
を
氣遣
(
きづか
)
ふにぞありける。
旅僧
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
不
常用漢字
小4
部首:⼀
4画
祥
常用漢字
中学
部首:⽰
10画
“不祥”で始まる語句
不祥事
不祥不吉
不祥千万