“吉事”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きちじ37.5%
きつじ25.0%
よきこと25.0%
よごと12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
中「存外御無沙汰今日こんにちは思いも掛けない吉事きちじで、早く知らせようと思って、重野しげの叔父おじことほか悦んで居りました」
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
るからに執念の留まれるゆゑにや、常にはせるくわい無きも、後住こうぢうなる旗野の家に吉事きつじあるごとに、啾々しう/\たる婦人をんな泣声なきごゑ、不開室の内に聞えて、不祥ふしやうある時は、さも心地好こゝちよげに笑ひしとかや。
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
これこそは吉事よきこと凶事まがごとのいつぐべき世の中の道なるをもつて、さやうには推し量り知られることでござる。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
あらたしきとしはじめの初春はつはる今日けふゆきのいや吉事よごと 〔巻二十・四五一六〕 大伴家持
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)