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不用心
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ぶようじん
ふりがな文庫
“
不用心
(
ぶようじん
)” の例文
「おかしいな。いねえはずァねえんだが。——あかりをつけて
寝
(
ね
)
てるなんざ、どっちにしても
不用心
(
ぶようじん
)
だぜ。おいらだよ。
松
(
まつ
)
五
郎
(
ろう
)
様
(
さま
)
の
御登城
(
ごとじょう
)
だよ」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
江戸の
大城
(
たいじょう
)
炎上のとき幼君を守護して
紅葉山
(
もみじやま
)
に
立退
(
たちの
)
き、周囲に枯草の繁りたるを見て非常の最中
不用心
(
ぶようじん
)
なりとて、
親
(
みず
)
から腰の一刀を
抜
(
ぬい
)
てその草を
切払
(
きりはら
)
い
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
だが、それにしては、何という
不用心
(
ぶようじん
)
なことだ。現に僕という泥棒がマンマと忍びいったではないか。
振動魔
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
待んと存ぜしが又々金子
不用心
(
ぶようじん
)
ゆゑ明後日參りて受取り來らん先は五ヶ年留守の
中
(
うち
)
村中の
世話
(
せわ
)
に成り
殊
(
こと
)
に百五十兩と云ふ大金を
貯
(
ため
)
て來りし事なれば村中を
明日
(
あす
)
呼
(
よん
)
で馳走を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
女ばかりで
夜
(
よる
)
が
不用心
(
ぶようじん
)
だから銀行の整理のつくまで泊りに来て
留守番
(
るすばん
)
をしてくれ、小説が書きたければ自由に書くがいい、図書館へ行くなら弁当を持って行くがいい、午後は
画
(
え
)
を習いに行くがいい。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
突當
(
つきあた
)
りの
芥溜
(
ごみため
)
わきに九
尺
(
しやく
)
二
間
(
けん
)
の
上
(
あが
)
り
框
(
がまち
)
朽
(
く
)
ちて、
雨戸
(
あまど
)
はいつも
不用心
(
ぶようじん
)
のたてつけ、
流石
(
さすが
)
に一
方
(
ぱう
)
口
(
ぐち
)
にはあらで
山
(
やま
)
の
手
(
て
)
の
仕合
(
しやわせ
)
は三
尺
(
じやく
)
斗
(
ばかり
)
の
椽
(
ゑん
)
の
先
(
さき
)
に
草
(
くさ
)
ぼう/\の
空地面
(
あきぢめん
)
、それが
端
(
はじ
)
を
少
(
すこ
)
し
圍
(
かこ
)
つて
青紫蘇
(
あをぢそ
)
、ゑぞ
菊
(
ぎく
)
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
可哀
(
かあい
)
や我故
身形
(
みなり
)
も
構
(
かま
)
はず
此寒空
(
このさむそら
)
に
袷
(
あはせ
)
一ツ寒き樣子は見せねども此頃は苦勞の故か
面痩
(
おもやせ
)
も見えて
一入
(
ひとしほ
)
不便に思ふなり今宵は
何方
(
いづかた
)
へ行しにや最早
初更
(
しよや
)
近きに
戻
(
もど
)
り
來
(
こ
)
ねば晝は身
形
(
なり
)
の
窶然
(
みすぼらし
)
く金の
才覺
(
さいかく
)
にも出
歩行
(
あるか
)
れぬ故夜に入て才覺に出行しか女の夜道は
不用心
(
ぶようじん
)
若
(
もし
)
惡者
(
わるもの
)
に
出會
(
であ
)
はぬか
提灯
(
ちやうちん
)
は持ち行しか是と云も皆我が身の
在
(
ある
)
故なり
生甲斐
(
いきがひ
)
もなき身を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
不
常用漢字
小4
部首:⼀
4画
用
常用漢字
小2
部首:⽤
5画
心
常用漢字
小2
部首:⼼
4画
“不用”で始まる語句
不用
不用意
不用分
不用物