“ぶようじん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
不用心75.0%
無用心12.5%
無要心12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
江戸の大城たいじょう炎上のとき幼君を守護して紅葉山もみじやま立退たちのき、周囲に枯草の繁りたるを見て非常の最中不用心ぶようじんなりとて、みずから腰の一刀をぬいてその草を切払きりはら
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
持參ぢさん致し居る由故翌日よくじつ送り屆け度と存候處私し儀よんどころなき宿の用にて同道致しかねるに付無用心ぶようじんゆゑ金子は私しあづかかれへは日蓮上人の曼陀羅まんだらを渡し置右を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
うつせし中穀物の代金百兩受取歸らんとなすをあるじ庄右衞門之をとゞ最早もはや夕暮ゆふぐれなれば今宵こよひは御とまり有て明朝早く歸らるべし殊に大金をもつての夜道よみちなれば無用心ぶようじんなり必ず/\御とまりあれとすゝむるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
帰りにはもと来た路を同じ舟で揚場まで漕ぎ戻す。無要心ぶようじんだからと云って、下男がまた提灯ちょうちんけてむかえに行く。うちへ着くのは今の時計で十二時くらいにはなるのだろう。
硝子戸の中 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)