“当家”のいろいろな読み方と例文
旧字:當家
読み方割合
こちら28.0%
ここ16.0%
こゝ16.0%
うち12.0%
とうけ12.0%
たうけ8.0%
こっち4.0%
こなた4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
田鼠化為鶉、親仁、すなわち意気となる。はッはッはッ。いや。当家こちらのお母堂様ふくろさまも御存じじゃった、親仁こういう事が大好きじゃ、ひら一番ひとつらせてくれ。
錦染滝白糸:――其一幕―― (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それ位の理由で、(気難かしい当家ここの大将)が早速頼みを容れて判を押して呉れるかどうか……。
(新字旧仮名) / 金田千鶴(著)
山「いゝえ見ず知らずの者に馳走になるべきものでは有りませんから、お母様っかさんわたくしと藤の料理代だけは当家こゝへ別に払いをして参ればそれで宜しい」
いや鳶頭大きに御苦労であった、まア此方こっちへ来なさい、何うもお内儀さんの思召おぼしめしを考えて見るとお気の毒で何うもならぬ、ならぬが当家うちのお嬢さん
闇夜の梅 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
なんじのようなうすのろを、いくさの用に立てようとしたのが半助の大失策だいしっさく、ご当家とうけの軍勢が裾野陣すそのじんへくりだすときににあってこそ、鷲もご用に立つとおもって申したのだ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
えへゝゝ御冗談ごじようだんばかり、おからかひは恐入おそれいります、えゝ始めまして……(丁寧ていねい辞儀じぎをして)手前てまへ当家たうけ主人あるじ五左衛門ござゑもんまういたつて武骨ぶこつもので、何卒どうか拝顔はいがんたく心得こゝろえりましたが
にゆう (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
武「御免小間物屋孫兵衞さんのおうち当家こっちかえ」
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
奈何いかなる事情わけ訊問たずねしに、昨夜廿一二にじゅういちにのこうこう云う当家こなたのお弟子が見えて、翌日あす仏事があるから十五軒前折詰おりづめにして、もって来てくれとあつらえられましたと話され、家内中顔を見合せて驚き
枯尾花 (新字新仮名) / 関根黙庵(著)