“たうけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
當家71.4%
当家28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
我々が手に下されん事は勿體もつたいなし御幼年ごえうねんの内は御預おあづかり申あげ御成長遊ごせいちやうあそばし候後は太守樣たいしゆさまの御元へ御返おんかへし申上何方いづかたへなりとも然るべき方へ御養子ごやうしに入らせらるゝ樣に御取計おんとりはからひ有てよろしかるべし當家たうけ相續さうぞくなどとは思ひも寄らず私し今日より御乳おちゝ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
いろ/\のあつ待遇もてなしけたのちよるの八ごろになると、當家たうけ番頭ばんとう手代てだいをはじめ下婢かひ下僕げぼくいたるまで、一同いちどうあつまつて送別そうべつもようしをするさうで、わたくしまねかれてそのせきつらなつた。
えへゝゝ御冗談ごじようだんばかり、おからかひは恐入おそれいります、えゝ始めまして……(丁寧ていねい辞儀じぎをして)手前てまへ当家たうけ主人あるじ五左衛門ござゑもんまういたつて武骨ぶこつもので、何卒どうか拝顔はいがんたく心得こゝろえりましたが
にゆう (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
アヽ当家たうけでも此頃このごろかういふ営業えいげふを始めたのぢや、殿様とのさま退屈凌たいくつしのぎ——といふばかりでもなくあそんでもられぬからなにがな商法しやうはふを、とふのでおはじめになつたから、うかまア諸方しよはう吹聴ふいちやうしてんなよ。
士族の商法 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)