“御乳”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おちゝ50.0%
おんち50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
我々が手に下されん事は勿體もつたいなし御幼年ごえうねんの内は御預おあづかり申あげ御成長遊ごせいちやうあそばし候後は太守樣たいしゆさまの御元へ御返おんかへし申上何方いづかたへなりとも然るべき方へ御養子ごやうしに入らせらるゝ樣に御取計おんとりはからひ有てよろしかるべし當家たうけ相續さうぞくなどとは思ひも寄らず私し今日より御乳おちゝ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ここの押絵のうちに、夫人が姿見のもとに、黒塗の蒔絵のたらいを取って手水ちょうずを引かるる一面がある。真珠を雪に包んだような、白羽二重で、膚脱はだぬぎ御乳おんちのあたりをってある。
夫人利生記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)