“退屈凌”の読み方と例文
読み方割合
たいくつしの100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
子供のない奥さんは、そういう世話を焼くのがかえって退屈凌たいくつしのぎになって、結句けっく身体からだの薬だぐらいの事をいっていた。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
かけてみたが、出ているというので、退屈凌たいくつしのぎにここへ昼寝する積りで来てたんだが……
河明り (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
アヽ当家たうけでも此頃このごろかういふ営業えいげふを始めたのぢや、殿様とのさま退屈凌たいくつしのぎ——といふばかりでもなくあそんでもられぬからなにがな商法しやうはふを、とふのでおはじめになつたから、うかまア諸方しよはう吹聴ふいちやうしてんなよ。
士族の商法 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)